概要[]
アラン・グラント(Alan Grant)は、ジュラシック・パークシリーズに登場する主要人物の1人。 ファンからの愛称は「グラント博士」
パーク三部作の内、二作品で主役を努めており、初登場してから十余年に至る現在もシリーズファンから愛されている言わずと知れた人気キャラクターである。
人物像[]
古生物学を専門とする学者先生で、主にヴェロキラプトルの生態について研究している。 三度の飯よりも恐竜が好きな人物で、中でもトリケラトプスは、子供の頃からのお気に入りだったという。
そんな彼の性格は世間一般が想像するステレオタイプな学者さんそのもので、非常に偏屈でイヤミったらしい性格である。 終始野暮ったそうな口調で喋り、ボヤいたりするのは日常茶飯事。 自身が苦手判定した相手に対しては、徹底的に「お前キライだ」オーラを出して拒絶するなど、良くも悪くも自分の気持ちに正直すぎる。 特に子供は大の苦手なようで、その理由は「うるさい・利口じゃない・くさい」らしい。(ただこの考えは、後のシリーズで解消される)
以上のように、少々性格に難のある人間であることは間違いないものの、いざとなれば仲間や子供たちを守るため、襲い来る血に飢えた肉食恐竜らを相手に立ち向かったり、ティムやレックスを怯えさせないよう寄り添ったりするなど、頼りがいのある一面もある。 またⅢ以降は年を取ったことと自身を取り巻く環境に変化があったためか、非常に丸くなっている様子もうかがえる。 一般の人と比べて人づきあいが苦手というだけで、性根自体はとてもやさしい人格者。それがアラン・グラントというキャラクターであると言えるだろう。
シリーズにおける関わり[]
ジュラシック・パーク[]
シリーズ初登場作。
とある事故で計画が破たんしそうな恐竜園こと「ジュラシック・パーク」の推薦状を書かせるためにハモンドより要請を受ける。 当初こそ気が進まなかったものの、数年間の採掘費を提供する破格の条件を提示されたことにより、イスラ・ヌブラル島へと足を踏み入れた。
元々乗り気ではなかった事と、うるさいガキに付きまとわれていたこともあって、終始しかめっ面をしていたが、ラプトルの孵化に立ち会ってウキウキしたり、ブラキオサウルスやトリケラトプスを見て思わず驚嘆混じりの笑みを浮かべるなど、パークのアトラクション自体は楽しんでいた。 しかし滅んで何億年も経つ生物を無理やり蘇らせて展示するパークの指針に関しては反対の意見を出しており、もし何処ぞのデブが謀反した結果、獰猛な肉食恐竜たちに襲われるという展開がなかったとしても、推薦状を書くつもりはなかったと思われる。
ランドクルーザーに乗っている最中、檻から脱走したティラノサウルスに喰われかけたり、ラプトルの群れに襲われるという絶体絶命の危機に陥るも、仲間たち数名と共に何とか生還を果たした。
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク[]
登場はしないものの、サンディエゴで起こった事件については人づてに認知していたことが次回作で明かされる。
ジュラシック・パークⅢ[]
再び主人公として返り咲く。例え天変地異が起きようと、絶対に行きません。
相変わらずギリギリの懐事情で発掘作業をしていたようで、劇中では資金が底を尽き、発掘作業中断が決定する段階にまで追い詰められていた。 そんな中、ポール・カービーと名乗る男が「イスラ・ソルナ島を巡る飛行機ツアーのガイドとして、是非ともあなたを雇いたい」という旨のオファーを受ける。
最初こそ8年前の忌まわしい記憶があったため断ったものの、調査費を負担してくれるというどこかのジジイがやった手法に再び乗っかる形でオファーを引き受けてしまう。 どんな人間でもお金さえ積めば動くといういい例である。
いざ飛行機に搭乗して島へとたどり着いた矢先、島の主であるスピノサウルスに襲われ、飛行機もろともソルナ島のどこかに墜落。 その後もスピノサウルスや、噛ませ犬と化したティラノサウルス、姿かたちがやたらめったら変わることに定評のあるラプトルらに襲われたりしたものの、最終的には生きて脱出することに成功した。
ジュラシック・ワールド/新たなる支配者[]
Ⅲから数えて実に20年ぶりのカムバックを果たした。
そんなファン垂涎の作品にて彼は、モンタナ州からユタ州に発掘地を変えており、かつての仲間たちとワールドから登場した主人公勢と共に、新たなる脅威へと立ち向かうことになる...。
ジュラシック・パーク[]
こちらは初老に差し掛かった40代のオジサンとして描かれており、サトラーとの関係は大学の教え子であった。
奥さんを何年も前に亡くしており、子宝にも恵まれなかったという。 そうした経緯があるためか子供に対しては非常に優しく、終始やかましいレックスに対しても嫌な顔ひとつすることはなかった。
恐竜に対する愛と知識は非常に豊富で、パーク内にて恐竜が繁殖していた事実を突き止めたりもした。 その後、デブの反乱で恐竜が逃げ出した際は、逃げ回ったり戦ったりして島からの脱出を目指す。 最終的に生きて島から逃げ出すことに成功するものの、蘇った恐竜を目撃するタブーを犯したためかコスタリカ政府によって不当に拘束されてしまう。
ロスト・ワールド -ジュラシック・パーク2-[]
本人は登場しないが、マルコムの口から存在が語られている。
ジュラシック・パークⅢ(小説)[]
映画とほぼ同じ活躍をするが、映画と比べて少々口調が荒くなっている。(特に怒った時など)
ゲーム作品[]
以下のゲームで、プレイアブルキャラクターとして操作ができる
- ジュラシック・パーク(SFC)
- ジュラシック・パーク(メガドライブ)
- ジュラシック・パーク(AC)
- Jurassic Park 2: The Chaos Continues
- ジュラシックパークIII・アドバンスドアクション
- ジュラシック・パーク(モバイルゲーム)
- LEGO Jurassic World
経営シミュレーション・ジュラシックパーク[]
プレイヤーのサポートキャラクターとして登場。 主に化石の採取と化石ショップの仲介人として活躍する。
ジュラシックパーク・ビルダー[]
サポートキャラ兼メインストーリーの登場人物として登場。
ジュラシックワールド・エボリューション[]
有料DLC「リターン・トゥ ジュラシック・パーク」にて登場。
再びパークを再開するんだと、映画の行いを全く反省していないジジイと一緒にヌブラル島へと再上陸するハメとなった。
ジュラシックワールド・エボリューション2[]
有料DLC「バイオシン拡張パック」を購入することで追加される、カオス理論モード新シナリオにて登場する。
ケンナー[]
「Jurassic Park Series 1」と「Jurassic Park Series 2」という玩具シリーズにラインナップされている。
ハズブロ[]
以下の玩具が発売されている。
マテル[]
以下の玩具が発売されている。
余談[]
- グラント博士のモデルとなった人物は古生物学の権威であり、シリーズの監修も務めるジャック・ホーナー氏である。
- 映画版で彼を演じているのは、全作通じてサム・ニール氏。 本人曰く思い入れの深い役らしく、彼を演じるためであったら長年掲げていたセオリーすら投げ捨てるほど気に入っているご様子である。
脚注[]