概要[]
エドモントサウルス(Edmontosaurus)は、ジュラシック・パークシリーズに登場する恐竜の一種である。
概要[]
白亜紀後期の北アメリカに生息していた鳥脚類の一種。
体長はおよそ9メートルの大柄な体躯だったものの、体つきは典型的なハドロサウルス科のそれであり、派手なトサカを身に着けていたことで知られるパラサウロロフスやランベオサウルスらとは対照的に、彼の頭はツンツルテンであった。
トリケラトプスなどと違い、派手な武器もなく食いでがあるためか大型肉食恐竜にはエサとして好まれていたようで、ティラノサウルスらに噛まれたと思しき傷跡がバッチリ残っている化石が非常に多く見つかっている。
以上のようにエドモントサウルスとは、特筆すべき点がほとんどない恐竜の代名詞であり、巷の恐竜キッズに「エドモントサウルスといえば?」 と聞けば間違いなく「地味な恐竜!」、「ティラノのエサ!」、「好きでも嫌いでもないけど、かといって記憶の片隅にとどめておくほどの恐竜でもない!」と返されてしまうのが世の常と言えるくらい地味まっしぐらな草食恐竜である。
そんな彼らだが、実は白亜紀の北アメリカという環境においては最も繁栄した種であり、およそ700万年という長い月日を生き抜いてきた。
これは鳥脚類はおろか全恐竜で見てもトップクラスの生息年数であり、鳥脚類の人気者パラサウロロフスですら300万年、白亜紀末期を支配していたティラノサウルスやトリケラトプスですら200万年しか繁栄していないことを考えるとエドモントサウルスはよほどの子育て上手だったことがわかる。
また、上述したような『肉食恐竜のメインディッシュ』というのも、目立った武器を持たない地味さ故に誇張されたイメージなところもあり、例えば「X-REX」と呼ばれる個体は尻尾と後脚しか見つかっていないが、その大きさはなんと全長約15メートル、体重は10トン以上にも達したと推定されている。現在見つかっているティラノサウルスの最大個体「スコッティ」が全長約13メートル、体重8.85トンと見積もられているので、大人のエドモントサウルスを仕留めるのは簡単な事ではなかったかもしれない。
上述のことを鑑みると、特別な武器を持たないのは単純に「成長しきってしまえば体格差だけで圧倒できるから必要なかった」という可能性もあるのだ。
そのため白亜紀当時の北アメリカにおけるエドモントサウルスは、最もポピュラーな鳥脚類であり、末期こそトリケラトプスなどに生息域の一部を明け渡したものの、それでもなお大量の個体数を誇っており、結果的に恐竜が絶滅するその日までを生き抜いた稀有な例となった。
さらに標本の数にも恵まれており、全身はもちろんのこと皮膚の印象化石、さらにはミイラ化した化石までもが発見されるなど、今日における恐竜の生態を探るヒントを現代の人類に提供している立役者でもある。
エドモントサウルスは確かに鳥脚類としては地味な佇まいであった。 特徴がなさすぎるのは紛れも無い事実である。
しかし白亜紀後期という時代をどの恐竜よりも長く生き抜き、最期は仲間たちと共に地球上から綺麗さっぱり消え去った。オスらしく生きてオスらしく死ぬを体現した恐竜こそがこの「エドモントのトカゲ」であり、絶対的な個性なのかもしれない。
シリーズにおける活躍[]
主にゲームで活躍しているが、映画にも一応出演していたりする。
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク[]
生体は登場しないが、代わりに死体が登場。
何を隠そう、ローランドさん達が初めてティラノサウルス・ジュニアを見つけた際に巣で貪り食っていた肉の正体こそがエドモントサウルスだったわけである(ハドロサウルスではないかとの意見も)。
ジュラシック・ワールド[]
パークに生息している個体として設定でのみ登場。
一応コンセプトアートも作られたが、結局出演は叶わなかった。(現在は公式HP上で見ることができる)
ジュラシック・ワールド/炎の王国[]
今作では化石として登場。
野生の個体として生息していたようだが、クレアが来たときにはすでに絶滅していたらしく、恐竜ハンターに捕まる事もないままひっそりとその姿を現世から消していた。
現実世界においては白亜紀の終焉まで生き残っていたエドモントサウルスだが、ヌブラル島の環境はよほど肌に合わなかったのだろうか。
ちなみにジュラシック・ワールドに飼育されていた設定があったにも関わらず絶滅したのは彼女とメトリアカントサウルスの2種類しか存在しない。 本当に彼女の身に一体何があったというのだろうか?
Jurassic Park Adventures: Prey[]
作中の登場人物サイモン・タニーがイスラ・ソルナ島で初めて遭遇した恐竜として成体と幼体の2種類が登場。
どうやらインジェン社が秘密裏に作り出した恐竜の1種だったらしく、作中ではすでに野生化してたくましく暮らしていた。 天敵はヴェロキラプトルらしく襲われるシーンが存在する。
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(AC)[]
「アナトチタン」名義でステージ2の道中に出現。 パラサウロロフスが同エリアにいた場合は登場しない。
いわゆるモブなので倒すことはできないが、撃つことはできる。(弾が当たると何故かカルノタウルスの鳴き声をあげる)
ジュラシックパークIII・恐竜にあいにいこう[]
飼育可能な恐竜の1頭として登場。
Jurassic Park: Explorer[]
ミニゲームをクリアするとエドモントサウルスのコラムが見られる。
経営シミュレーション・ジュラシックパーク[]
ジュディスリバー累層A、またはヘルクリーク累層Bで化石を発掘し、ゲノムデータを集めると飼育が可能となる。
人気は可もなく不可もなくの星3つで、ティラノサウルスの大好物とのこと。
ジュラシックパーク・ビルダー[]
飼育可能な恐竜として登場。
Jurassic World アライブ![]
お出かけすると出会える恐竜として登場。 レアリティは「レア」設定。
攻撃力は低いが超が付くほどの体力オバケで、あえて矢面に立ってチームを回復させ出来る限り後続の戦闘が楽に運ぶようサポートするのが主な役割。
なお非常にどうでもいいことだが「グループ洗浄打撃」の説明文に、一部翻訳し忘れている箇所がある。
ジュラシックワールド・エボリューション[]
飼育可能な恐竜として登場。 デザインはワールド時のCGデザインを踏襲しているが、新たにコブ状のトサカが付け足されている。
製作コストが安く単体での飼育もOK、おまけにどんな環境においても文句を言わず生活してくれるので、初心者経営者と序盤の資金繰りが厳しい際には非常に重宝する存在。 ただし人気はほぼ皆無なため、経営が軌道に乗れば忘れ去られることもあるのだが・・・
大人しい恐竜の代名詞で実際その通りなのだが、ストーリーモードにおけるとあるミッションにおいては今までの通説を覆すような暴れっぷりを見せ、全世界のプレイヤーを驚かせたという。
Jurassic World™: ザ·ゲーム[]
2021年3月12日付で、ゲームに参戦。 (デザインはアライブ!に準拠)
彼女の名が冠されたトーナメントにて、ドミネーターランクを取ってシーズンを終えると、お店で購入することができる。
高い人気と知名度を誇りながらも何故かゲームに登場していなかった彼女だが、満を辞して登場してみるとこれがどうして強いステータスを持っていた。
体力・攻撃共に高い数値を誇るファイターとしてバトルで十分使用できる。 というか原種の中でトップクラスの性能である。 残念ながら原種最強と呼ばれるセグノサウルスには敵わなかったものの、なんの武器も持たずして普通に戦えていること自体がすごいので「やーい、ティラノのエサーw!」と煽れないのが凄まじい。
これだけ十分ヤバかったにも関わらず4月7日に行われたアップデートにて、まさかの強化されることが判明。 ステータスが体力2078、攻撃力1206にランクアップされた結果、無事セグノサウルス超えを果たすのであったとさ。
ジュラシックワールド・エボリューション2[]
飼育可能な恐竜として続投。
相変わらずのビギナー向けな性能を持つ恐竜だが、登場する機会は激減した。
サンドボックスを除くモードで使用するのはかなり面倒で、特にチャレンジモードにおいては特定の恐竜を2頭殺さなければ解禁されないという、「てめぇの血は何色だ」的な条件が加わったため、アピール値のしょっぱさに見合わない面倒っぷりである。
ジュラシック・ワールド/炎の王国[]
・アクションフィギュア・アソート
現在かろうじて日本で取り扱われているエドモントサウルスの玩具。
海外ではバラ売りがされているが、日本ではトリケラトプスとクリオロフォサウルスの計3体セットとなって販売されている。
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ギャラリー[]