Get away! He's Coming!
目次
概要[]
カルノタウルス(Carnotaurus)は、ジュラシック・パークシリーズに登場する肉食恐竜である。
シリーズにはロストワールドから参加している古参恐竜だが、炎の王国が公開されるまで銀幕デビューを果たせなかった不遇の恐竜でもある。 当記事では映画デビューに至るまでの長く険しい道のりについて解説していく。
恐竜データ[]
白亜紀後期の南アメリカに生息していた肉食恐竜で、名前の意味は「肉食の牡牛」である。
その名が示す通り頭には2本のツノが生えており、その姿はまさにトカゲの形をした牛である。 何故このようなツノが生えているのかは一切謎で、武器にしてはかなり小さいこともあるため、メスの気を惹くためのディスプレイとして使用していた説が現在では濃厚とされている。 彼らの世界ではデカくて鋭いツノこそがイケメンの指標となっていたのかもしれない。
ツノ以外に目を引くのが、ティラノサウルス以上に短い前足であり、一見すると肘と手のひらが一体化していると見間違うほど短かった。 人間で例えるなら小さく前へならえの状態で生活しているような感じゆえに、さほど使い道はなかったのだろうと思いきや、何故か指が4本生えており(ティラノは3本で、内一本はコブのように小さい)肩の骨が発達していたことから可動域が広かったことが分かっている。 ラジオ体操でいう腕を回す運動くらいならば余裕でできたほどであるというが、何故そこまで腕を動かせるのか、それが生活においてどういう役割を果たしていたのかはツノの使用用途以上に謎に満ちている。
化石は上半身しか発見されていないものの、比較的状態が良かったことと皮膚の化石が存在していたことから、彼が所属するアベリサウルス科の中では非常に研究が進んでいる恐竜である。
壮絶なる下積み時代[]
・小説版「ロストワールド/ジュラシックパーク 」[]
イスラ・ソルナ島に生息していた肉食恐竜の一種で、今作におけるラスボスとして主人公一行の前に立ちふさがる。
インジェン社の研究所跡地をナワバリとしていたらしく、カメレオンのような擬態能力を使って、獲物を欺き捕らえるのを得意としていたようだ。 作中ではこの能力を存分に発揮しマルコムたちを翻弄、ティラノサウルスやラプトルなんぞ目でもないと言わんばかりに、彼らをとことん追い詰めた。 弱点は強い光である。
このように主役ですら食ってかかるような活躍と印象を残した彼であるが、その後はコミックやゲームにチョロチョロっと出演するだけで、10年以上大衆の目に触れる銀幕デビューを果たせずにいた。 ボヤボヤしてる間に同期や後輩達がデビューを果たしていく中、ついに2010年代待ちに待ったチャンスが訪れた。
ついに映画出演を果たすも...[]
2015年より全国公開された映画「ジュラシック・ワールド」シリーズに出演するための切符を入手したカルノタウルス。
銀幕にさえ出てしまえば人々が興奮する活躍ができる。 ついに努力が報われる! とこの時の彼女は思っていただろうが、現実はそこまで甘くはなかった。
ジュラシック・ワールド[]
映画『ジュラシック・ワールド』では、ハイブリッド恐竜インドミナス・レックスを生み出すために遺伝子が使用された。 名前のみだがようやく銀幕にその姿を現すこととなった。 そしてこの映画が公開されて実に3年後、ついに彼にとって待ちに待った瞬間が訪れた...
ジュラシック・ワールド/炎の王国[]
かつてイスラ・ソルナ島に生息していた個体がイスラ・ヌブラル島に移住し、野生としてたくましく生き続けていた。 今作ではその個体(か子孫)がついに登場し、オーウェン一行の前に立ちふさがる...のではなく、シノケラトプスの前に立ちふさがった。
お腹が空いていたのか喧嘩早い性格だったのかは不明だが、火山が噴火して住処が崩壊しそうだというときに逃げずに戦いを挑もうとするのは何とも呑気であるとしか言いようがない(アロサウルスやレクシィですら逃げ惑っていたというのに...)
喧嘩をふっかけた上にシノケラからボコボコにされ、さらにムシャクシャしたのか標的をオーウェン達に変更。さぁ面白くなってきた! と思った瞬間、彼に待ち受けていた運命は、映画のポスターとして採用されていたあのシーンである。
押されてしばかれこの始末 |
ロストワールドから数えること苦節21年、ようやく掴んだチャンスはレクシィとシノケラトプスのかませ役として終わってしまったのである。 まさに悲しき我が心である。
なお、この二種族について、とある会社のとある作品に対する風刺なのではないかと推測する声もある。
しかしついに活躍の時が・・・[]
そんなこんなで映画における扱いは散々の極みと言わざるを得ないカルノタウルスだが、2020年にシリーズ初のアニメ作品「ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ」が配信された際、ついに我々は長年追い求め続けたであろう彼女の活躍を目の当たりにすることとなった・・・。
ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ[]
当作品ではカルノタウルス・ブルと呼ばれるカルノタウルスが登場する。
現段階での活躍は不明だが、最新トレーラーでは主人公と思しき子供達に襲いかかる姿が存分に映され、宣伝用ポスターのメイン恐竜としてティラノサウルスやヴェロキラプトルを差し置いて抜擢されるなど、今までの扱いが嘘のようなVIP待遇がなされていた...のだが。
苦節23年の時を経て、彼女も出世したかに思えたが...? |
いざ蓋を開けてみるとこの個体は主人公である子供達を喰らおうとして失敗、子供に馬鹿にされ、「ブル」というあだ名をつけられる。この時顔に傷を負う。その後も執拗に彼らを追い続けるが、悉く失敗してしまう。
ある時はモノレールの駅で子供達を襲うが、その腕の短さも仇とって階段をまともに登れず、当然重量に耐え切れなくなった階段が崩壊して失敗することもあった。まあ子供が死ぬと色々とマズイのだろう。
最終的には地下の封鎖されたシャッターにいた子供達に襲い掛かるが、近くにあった圧縮空気のボンベで爆破されてしまう。映画ではレクシィとシノケラトプスのかませ犬にされていたが、こちらでは人間、それも子供のかませ犬にされてしまった。
しかしこいつは決して弱い個体ではなく、なんと全身に重度の火傷を負いながらも生存、自然へ帰っていった。シーズン2でも登場するのだろうか?重ねて言うが決してブルが弱いわけではなく、子供達が賢すぎるだけである。
しかし、それにしたってこの扱いはいかがなものだろうか。同期のネームド恐竜のバンピーはその後も活躍し、アライブで一線級の活躍をしているというのに...。
ジュラシック・ワールド/新たなる支配者[]
登場することが確定している。
実は予告編にもチラッと登場しているのだが、あまりにも一瞬な上に同じ画面にさらに目立つ恐竜が出てきたせいで、より一層存在感が薄れてしまった。 お前こんな役回りばっかやな...。
その他の作品における活躍[]
映像作品ではあまりいい役割は与えられないものの、ゲーム作品にはそれなりに登場、出番や境遇は比較的いいものとなっている。
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(PS)[]
コンプソグナトゥスのステージにギミックとして登場する。
普段は眠っており倒すことはできないが、ステージをクリアするには彼を操作してコンピーが往く道を切り開いてやらないといけない。 そうしなければ彼女がどう猛な腹ペコ恐竜に食われてしまうかららしい。
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(AC)[]
ステージ4のボスとして登場。
劇中で「カメレオンタイプの恐竜」と紹介されている通り、周りのオブジェクトと同化しつつプレイヤーに突撃+噛みつき攻撃を食らわせてくる。
狙うサイトが多いうえに、かなり遠くからプレイヤー目がけて突っ走ってくることから照準が合わせ辛く、パターンを覚えていないと捌くのは難しい。 というか知っていてもノーダメはキツい。
ジュラシックパークIII・恐竜にあいにいこう[]
飼育可能な恐竜の一種として登場。
ジュラシックパーク・ビルダー[]
飼育可能な恐竜の一種として登場。
Jurassic World™: ザ·ゲーム[]
イベント戦「揺れる大地」をクリアすることで入手できる。
レアに属する肉食獣の中では攻撃力が高く、体力もやや高めに設定されている。 早い話がティラノティタンの上位互換であるものの、その上にはオフィアコドン、ピロラプトル、モノロフォサウルスなどの猛者が控えているため最強というわけではない。
それでもマックスレベルまで育て上げ、前述したピロラプトルと融合することで強力なハイブリッド「カルノラプトル」を作ることができる。 育てておいて損はないだろう。
Jurassic World アライブ![]
2018年5月24日付より、金曜日限定でフィールドに登場する。
炎の王国のデザインを踏襲しており、弱体化攻撃や挑発シールド、洗浄効果を駆使して戦うが映画で見せた猛々しさの割に攻撃力は控えめで、超がつくほどの鈍足である。
しかし彼女には「引き裂きカウンター攻撃(強)」という攻撃を受けた際に相手の体力の33%分を刮げ取る強力なカウンター技を持っている。 バリアを張って相手の攻撃を受け流し、チクチク刺すイヤらしい戦法で戦うといいだろう。
ジュラシックワールド・エボリューション[]
飼育可能な恐竜の一種として登場、イスラ・ペナ島を解禁し条件を満たすことでパークにお招きできる。
2頭までであれば同じ囲いに入れても問題なく、カラーを変えれば評価値が200まで行くなどパークの人気を上げるのにうってつけな恐竜の一種である。
ゲーム内ではかなり人気の高い恐竜ながらも少ない敷地面積で飼育することが可能なうえに、嵐に遭遇しても機嫌を崩して檻を殴ることがないなど、破格のスペックを誇っているなど、当ゲームのシステムにうまく適合した優秀な恐竜の一種であるといえる。
ジュラシックワールド・エボリューション2[]
飼育可能な恐竜として登場する。
どのモードにも登場する普遍的な恐竜でかつ、非常に素晴らしいステータスを持っているためゲーム攻略に必要不可欠な存在である。
Jurassic Park: Redemption[]
ティムとレックスが企画、運営しようとしたジュラシックパーク計画を阻止すべくラドローが送り込んだ刺客として登場。
劇中では牛を食い殺すわ、それを飼っていた農夫を殺すわ、車を大破させるわとあの手この手で暴れまわり、映画でのかませ犬っぷりがウソのような活躍を見せつけた。
Jurassic Park Adventures: Prey[]
ソルナ島で野生化した個体が登場。
4頭の群れで生活しており、その内のセアカゴケグモっぽい真っ赤な個体は便宜上「ビッグレッド」というニックネームがついていた。
劇中ではグラント博士一行に対して異様なまでの執着を見せており、彼らを地の果てまで追い詰めたのち襲いかかってきた。
Jurassic World Dinosaur Field Guide[]
書籍内のコラムに登場。 Dinosaur Field Guideにも同様のものが掲載されている。
ギャラリー[]
・映画[]
・ゲーム作品[]
・その他[]