ティム、あれはなんていう種類だ?
あれは...えーっと...あ!ガリミムスだ!!
概要[]
ガリミムス(Gallimimus)は、『ジュラシック・パーク』シリーズに登場する草食恐竜である。
かつては恐竜大好きなチビっ子や熱心な古生物ファンしか認知されていない無名の存在であったが、映画に出演したことでその人気と知名度が爆上がり。 現在に至るまでシリーズのほとんどの媒体に登場しているコンテンツの顔役的存在である。
恐竜データ[]
白亜紀後期のモンゴル大陸に生息していた草食恐竜で、ダチョウのようなほっそりとした体つきと、モデルさん並みにスレンダーでたくましい脚を備えていた。
それ故に足はとても速かったと言われており、その速度は時速42kmから56キロまで出せたとされている。 これは普段車道を走っている乗用車に匹敵する速さである。 だが走り回っていたとされる証拠は未だ発見されていないため、バタコさん並みに終始バタバタしている印象は、ジュラシックパークから刷り込まれた概念であると言えるだろう。
全身骨格 |
顔は現生生物でいうカモのような形をしており、口元が長く下顎が下にカールしていた。
歯が一切生えていないため、食事はフラミンゴよろしく微生物をろ過して食べる流動食中心だったとされている。 ただし虫くらいなら歯がなくても食えるだろうということで、たまに昆虫も食していただろうとも考えられている。
ジュラシック・パーク[]
シリーズ初デビュー作で、イスラ・ソルナ島のラボで再生に成功した44頭のガリミムスが登場。(裏設定では年齢や性別によって肌の色が異なるらしいがパッと見、違いはわからない)
劇中ではティラノサウルスに襲われ九死に一生を得たグラント博士ご一行の前に姿を現し、3人めがけて全力疾走で突っ込んできた。 その後は茂みから乱入してきたティラノサウルスに群れの一頭が襲われ、フレーム外で食べられてる様子がティムに実況中継されたところで出番は終わる。
お世辞にもいい出番とは言い難いが、これでも後の映画よりは見せ場があるというのだから、このシリーズもなかなか恐ろしいものである。
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク[]
イスラ・ソルナ島に生息している個体が登場。
恐竜ハンターに数匹が確保されたのち、檻に入っていたがサラとニックによって助け出され、憎きあん畜生のアジト内を走り回っていた。 せめてハンターに対して体当たりでもしてくれたらカッコがついたのに・・・
ジュラシック・パークⅢ[]
再びイスラ・ソルナ島に生息している個体群が登場。 今回は飛行機でやってきたグラント博士一行の眼下で走り回っている姿が映し出された。
劇中での出番はここだけで、本人もひたすら自分の存在をアピールし続けたが、ここに乗っていた夫婦2人の関心ごとが恐竜以外のことだったため、軽くスルーされてしまった。
ジュラシック・ワールド[]
ジェントルジャイアント動物園と、ガリミムス・バレーに生息している数十頭もの個体が登場。
ガリミムス・バレーのアトラクションではゲストの乗ったトラックの周りを群れで走り回り、ゲストたちを大いに楽しませた。
ジュラシック・ワールド/炎の王国[]
ミルズに雇われた恐竜ハンターによって捕獲される個体が登場。こういうシーンは前にもあったよな? その後はなんやかんやあって監禁先のロックウッド邸からの脱出に成功、誰にも知られずひっそりと野生化するのであった。
ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ[]
シーズン3にて登場。
その出番はスコーピオス・レックスに襲われるという名誉なのか不名誉なのかイマイチ分からないものであるが、一応出演していることには変わりない。
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク[]
実は第1作目の小説には登場しておらず、これが書籍媒体初デビュー作。
ただし生体が登場したわけではなく、ウー博士の書類にて名前が表記されていたという形である。 それでもソルナ島にいるっぽいことは言及されているため、存在自体はしているようだ。
ジュラシック・ワールド[]
ガリミムスバレーに生息していることが記述されており、晴れて小説内で生体が初登場することになったが、ストーリー的にはガリミムスの存在よりザックとグレイの兄弟愛が一番の関心ごとだったそうなので、扱いは相当おざなりである。
Jurassic World Dinosaur Field Guide[]
書籍内のコラムにて、ガリミムスの記述が存在した。
当書籍の初版にあたる「Dinosaur Field Guide」にも同様の内容が掲載されている。
The Evolution of Claire[]
ガリミムスバレーに生息する恐竜として登場。
詳細不明[]
とあるコミックに登場しているが、その他一切の情報がないため、知っている方は追記修正お願いします。
ジュラシック・パーク(SFC)[]
敵キャラクターとして登場。
ジュラシック・パーク(MD)[]
Rampage Editionと呼ばれるバージョンにのみ登場する。
ジュラシック・パーク(AC)[]
敵キャラクターとして登場。
映画同様大軍勢で襲いかかってくるが、どう見てもバギー自身が群れに突っ込んでいるようにしか見えないため、ガリミムス的には「早く右折しろよ」と思っていたことだろう。
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(AC)[]
ステージ2の序盤にて背景モブとして登場。
射撃することはできるが、倒すことはできない。
Jurassic Park: Trespasser[]
生体は登場しないが、道中で手に入るハモンドの手記にその名前が確認できる。
ジュラシックパークIII・アドバンスドアクション[]
敵キャラクターとして登場。
Jurassic Park III: The DNA Factor[]
ゲーム内に登場する。
ジュラシックパークIII・恐竜にあいにいこう[]
飼育可能な恐竜として登場。
Jurassic Park: Dinosaur Battles[]
敵キャラクターとして登場。
Jurassic Park: Explorer[]
ミニゲームをクリアすることで、CGアートとガリミムスに関するためになるコラムを閲覧できる。
経営シミュレーション・ジュラシックパーク[]
飼育可能な一体として登場、フレーミング・クリフで化石が手に入る。
評価は可もなく不可もなくな星3つである。
ジュラシックパーク・ビルダー[]
飼育可能な恐竜の一種として登場。
今までか弱い恐竜の筆頭候補だった彼女が、今作ではアグレッシブなまでに戦うファイターとしてゲームに参戦。 あのティラノサウルスにすら殴りかかる戦闘マシーンと化してしまった。
Jurassic Park: The Game[]
残念ながら登場は叶わなかったものの、コンセプトアートが残っているため本当は出演する予定だったと思われる。
LEGO Jurassic World[]
普段はステージのモブとして登場するだけだが、とある条件を満たすことによってプレイアブルとして操作することが可能である。
Jurassic World™: ザ·ゲーム[]
再び戦闘マシーンとしてゲームに参戦。
レアリティ「レア」の草食恐竜で、イベント戦「揺れる大地」をクリアすることでお店での購入が可能となる。
同レアリティの草食恐竜の中では最も攻撃力が高く、彼女のフルパワーの蹴りを喰らえば並大抵の肉食恐竜であれば余裕で落ちてしまうほどの火力がある。
Jurassic World アライブ![]
映画を代表する恐竜ながらも実は初期から実装されていたわけではなく、バージョン1.3.11からゲームに参戦した。
レアリティは最も低い「ノーマル」だが、素早さ130からの「回避攻撃」で相手の攻撃を受け流してからの「一撃離脱」で致命傷を負わせて逃げる戦法を得意としている。
何気に「スタン」「交代抑制」「ダメージ軽減」に100%の抵抗 があるため、デバフをかけてナンボな相手にはとても強く出られるなど、ナメてかかると痛い目をみるファイターの筆頭候補である。
ジュラシックワールド・エボリューション[]
飼育可能な一体として登場、ネメグト累層で化石が手に入る。
当シリーズにおいて、長年群れを作って生活していると散々教えられてきたが、このゲームではなんと仲間がいなくとも単独で生活ができるというまさかの事実が判明した。
そのため飼育条件がとてもゆるく、あまり手のかからない恐竜として重宝するが人気はお察しの通りなため、そこだけは割り切ってやろう。
ジュラシックワールド・エボリューション2[]
飼育可能な恐竜として登場。
今作においても人気はイマイチだが安価で作成可能なステータスで実装されたため、パークの評価を上げる基礎固めとして十分な働きをしてくれる。
Jurassic Park Series 2[]
大人と子供の2種類がラインナップされていた。
子供はマルコムとの抱き合わせであったが、大人の方はどのように販発売されていたのか詳細不明である。
Die-Cast: Jurassic Park[]
No.22のカードとして登場。
LEGO Jurassic World[]
国内では「ガリミムスとプテラノドンの脱走」という名称のレゴが発売されていた。
また海外限定で「ガリミムス・トラップ(Gallimius Trap)」という物も発売されていたが、こちらは以前シリーズとは全く関係のないシリーズとして発売したコエロフィシスの玩具をそのまま流用したせいで、キバが生えている謎めいたガリミムスが誕生してしまった。
ジュラシック・ワールド/炎の王国[]
制作の舞台裏[]
ガリミムスは原作のジュラシック・パークには登場しておらず、映画において群衆で登場するシーンには元々ハドロサウルスがあてがわれていた。
だがスピルバーグ監督は、あえて原作に登場していないガリミムスを抜擢しハドロサウルスと置き換えることで「ティム、あの恐竜が何かわかるかい?」のシーンを作り上げたとされている。 何故このような変更をしたのかというと、彼いわく「ハドロより俊敏に動けるから」らしい。
そんなこんなで制作の初期段階からガリミムスを出演させるプランは上がっており、スピルバーグ監督の頭にもどうやって登場させるかのアイディアが固まっていたのだが、映画のような迫力ある映像を撮影するまでの過程では色々な苦労があったりもした。
当初ジュラシック・パークに登場する恐竜らはストップモーション[1]で動かす予定だったのだが、思いのほかギクシャクした動きになったため中々監督の意図している映像が撮れない。 そんな時に出てきたのが当時最先端の技術であったCGIで、想像以上にヌルヌル動く恐竜を見てスピルバーグが「これだ!」と即断。 こうして映画に登場する恐竜はCGI(一部アニマトロニクス)を用いて撮影されることが決定、ストップモーションの技師達はこれを聞いて「これで俺たちも職なしだな」と肩を落としたエピソードが語り継がれている。[2]
ガリミムスはブラキオサウルスに次いで作成されたCGI第二号となり、当初は現生する鳥のようにカラフルな体色が各個人に与えられる予定だったが、最終的にそれはボツとなった。 群衆のシーンは人間がガリミムスの体で演じた映像を元にCGを作成するという手法で撮影されており、ハワイのオアフ島「クアロア・ランチ」にてロケが行われた。 この撮影の最中、ティルベン・エリングソンというスタッフが転んで負傷してしまうアクシデントが発生。 それを聞いたフィル・ティペットは「じゃあそれをガリミムスに置き換えて、すっ転ぶシーン撮っちゃおうよ。 白亜紀にもそういう光景は日常茶飯事だったろうし、そこにティラノでもやってきたら迫力満点な映像が出来ちゃうって!」と怪我の功名的なアイディアを出し、完成版では倒木につまづいてティラノに貪られるガリミムスのシーンが追加されることになったという。
こうした苦難を乗り越えて、我々が金曜ロードショーなどで見る迫力満点なシーンが作られたわけである。
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ギャラリー[]
・Jurassic Park: Institute[]
脚注[]