概要[]
コリトサウルス(Corythosaurus)は、ジュラシック・パークシリーズに登場する恐竜の一種で、ジュラシック・パークⅢにチョロっと出演したことで有名である。
恐竜データ[]
白亜紀後期の北アメリカに生息していた大型の鳥脚類で、同地には似たような頭をした仲間「ランベオサウルス」とビジュアルバンドのようなカールヘアーが特徴的な「パラサウロロフス」がいた。 名前のコリトは古代ギリシャ人の一部族「コリント族」が使っていた兜の飾りが元ネタとなっており、決して「小鳥みたいなトカゲ」という意味ではない。
頭頂にそびえ立つ立派な扇状のトサカがトレードマークで、鼻腔に直結していたそれの中身は空洞となっていた。 そのためトサカは主に嗅覚を倍増させるツールとして使用していたとされている、つまりメチャクチャ鼻がよく現代に生きていたら刑事やワインソムリエなどの職業が向いていたと思われる。 ちなみにこの手の恐竜でよく聞く、大きな音が出せるということが科学的に証明されており、専門家が模型を作成して実験したところ汽笛のような音がなったという。
頭骨の化石 |
初めて人類に発見されたのは1911年で、ティラノサウルスの化石を初めて発見した人物として名高い「バーナム・ブラウン」によって世に送り出された。 彼に発掘されて以降、様々な部位の化石が発見されており、子供や雌雄それぞれの頭蓋骨、さらには皮膚の化石が残った全身骨格なるものまで発見されている。
以上のことから、ロマン&学術的な意味で今日に至るまで恐竜小僧と学者先生をウハウハさせている恐竜の一種と言えるやもしれない。
皮膚の印象化石 |
シリーズにおける関わり[]
ビックリなことに、Ⅲ以外の作品にも色々出演している。
ジュラシック・パーク[]
まさかの一作目に出演している!? と驚かれた方もいるかもしれないが、残念ながら生体ではなく絵画としての登場である。
トリケラトプスの右隣にいるのがそれ |
それでも後々の出演への糸口をこうして手繰っていたのも事実であり、その地道な努力が8年後のイスラ・ソルナ島にて叶うこととなると思えば、なかなか感慨深いものがあるかもしれない。
ジュラシック・パークⅢ[]
言わずと知れた代表作。
序盤の飛行機が飛ぶ下での「テッテー テッテーン♪」のシーンにも登場したが、映画を見た人にとって一番印象に残っているのはラプトルから逃げ惑う主人公勢が遭遇した群衆であろう。
テリトリーであろう高原でお昼寝していたら突然、悪魔の子グラント博士らが慌てた様子で突っ込んできて「なんだなんだ?」と思っていたら背後から血に飢えたラプトルが迫っていることに気づき、「喰われたらヤワだ!」と言わんばかりに逃走した。 出番はたったのこれだけだが、グラント博士らと並走して逃げるシマシマボディの巨体は観客たちに大きな印象を与えた・・・と思う。 だといいですよね。
ちなみに同じ鳥脚類のパラサウロロフスと共同生活をしているのか、劇中では寝所を共にしておりまるで種を超えた絆で結ばれているような描写をされていたが、いざ肉食恐竜に追われるとなると友情はもろくも崩れ去り「お前、俺の代わりに喰われろや!」と言わんばかりに小突かれるなど、その関係はさほど強固なものとは言えないようだ。
ジュラシック・ワールド[]
企画段階では登場する予定だったらしく、ジム・マーティンなる人物の書いたストーリボードにその姿が確認できる。
ワールド出演時のコリト? |
出演していればモノレールから見られる恐竜としてザックやグレイらの目に写る予定だったらしいが結局ボツになってしまった。
ジュラシック・ワールド/炎の王国[]
映画が始まる時点、もしくは火山活動によって生み出された個体は全て絶滅してしまったらしく、下記のリストからもそれが確認できる。
上から数えて7つ目の赤字がそれ |
ジュラシックパークIII・恐竜にあいにいこう[]
飼育可能な恐竜の一頭として登場。
ゲームの原作に登場したにも関わらず、そのデザインは映画のものと異なっている。
経営シミュレーション・ジュラシックパーク[]
飼育可能な恐竜の一頭として登場。 ビジターからの評価は星5つから2つ引いた星2つとのこと。
動物園にいる猿のような鳴き声で歩き回るかわいいやつで、ゲームに収録されているモードの1つ「ミッション」における常連恐竜の一種でもある。
Jurassic Park: Explorer[]
ゲーム内に収録されているミニゲームに出演。
ジュラシックパーク・ビルダー[]
飼育可能な恐竜の一種として登場。
最初は目つきの悪い不良のような顔つきをしているが、レベルが上がるにつれてオレンジの縞模様が眩しい目つきの悪いチンピラへと変貌していく。
Jurassic World™: ザ·ゲーム[]
初期から登場している。
このゲームでは逃げ回るしか能のないと思われていた彼女が勇ましく戦う姿が見られる、コリトサウルスファン必見のゲームである。 そんな人いるのかは知らないけど
ジュラシックワールド・エボリューション[]
飼育可能な恐竜の一種。 マルコム曰く「カオスの裏側が透けて見える存在」らしい。
ゲームにおける2ndステージ「イスラ・ムエルタ島」で飼育が可能で、人気はさほどないが安く作れるので攻略においては重宝する。 その後はティラノサウルスなど肉食恐竜たちの人柱になることもあるかもしれない。
ジュラシックワールド・エボリューション2[]
飼育可能な恐竜として本作でも続投。
前作は楽々解禁できていた恐竜だが、今作はサンドボックスモードで飼育するために、高難易度のチャレンジモードをクリアしなければならなくなった。 そのためリリース当時は彼女を飼育するために必死で苦労を重ねたプレイヤーが続出したという。
Lindberg Models[]
実はこの玩具が、コリトサウルス初デビュー作品。 ハドロサウルスの一員として白羽の矢が立てられたようだ。
ブロウラザウルス[]
やや怖い顔つきになってラインナップ。 スキャンするとゲーム内に色違いのコリトサウルスが出現する。