A FEW MONTHS LATER...
WE RETURN TO THE ISLAND.
AGAIN.
概要[]
ジュラシック・パーク(AC)は、映画「ジュラシック・パーク」を題材としたアーケードゲームである。
1994年にセガよりリリースされたライド型のシューティングゲームで、2人同時プレイが可能。 もちろんお一人様でも遊べるが懐事情を考えるとそれは正しい選択とは言えない(2人でやってもさほど変わらないのだが、その詳細については後述)
プロット[]
主人公たち(エンディングから推測するに、恐らくグラント博士とサトラー博士)は、再びイスラ・ヌブラル島へと戻り、野生に帰った恐竜を捕獲することとなった。 プレイヤーであるあなたは、グラント博士らを操作して血に飢えた恐竜たちを相手に生き残る事が出来るのか? というのが、このゲームの根幹となる設定である。
『レールチェイス』のシステムを用いたゲーム[1]で、画面に現れる恐竜を弾数無限・リロード不要の麻酔銃で撃退していく。 ただし発射される弾丸はどう見ても火炎球であり、喰らったら最期永遠の眠りに着きそうなシロモノなのだが、ゲームを始めてしまえばそんな細かいことはすぐどうでもよくなる。
ライド型の筐体のみが存在しており、国内でも90年から2000年代にかけて全国のゲームセンターやスーパーお抱えのゲームコーナーにて幅広く設置されているなど、非常に普遍的なゲームであった。 だがあまりにも普及しすぎていたことが原因で、当ゲームは多くのプレイヤーの闘争心となけなしの小遣いを吸い取っていく「ゲーセンの魔物」として後々恐れられることになる・・・。
どんなゲームなのか[]
このゲーム最大の特徴は、異常なまでの難易度の高さである。
ゲームを始めて早々ティラノサウルスが登場するという衝撃的な出だしから、ゲリラ豪雨のごとく迫ってくる敵の軍勢と猛攻、画面内の恐竜はもちろんこと、筐体自体も大きく揺れ動くことから弾がほとんど当たらず、全体の8割も捌き切れないことなどザラ。 逆にありったけの弾をボスキャラの急所にブチ込んだとしても全く怯むことなく攻撃してくるなど、ムリゲ―足る要素をこれでもかと言うほど盛り込んだ結果、プレイヤーのお財布から金を吸い上げる巨大募金箱と化していた。そんなゲーム性ゆえにノーダメクリアは不可能とされており、かの有名なTASさんですら2人がかりで挑んでもかすり傷を負ってしまうほど、このゲームは情け容赦がない。
以上のことから数多く存在するジュラシック・パーク原作のゲームはおろか、シューティングというカテゴリーにおいても当ゲームは史上最凶クラスの難易度を誇っており、ハッキリ言って初見でクリアすることは不可能。 百戦錬磨のトリガーハッピーですらワンコインクリアは困難という、90年代のゲームコーナーにおける魔物とでも呼ぶべき存在であった。
これだけ見るとクソゲーという評価が至極当然と思えるほど破綻した内容に見えるかもしれないが、大量の恐竜を狙撃した際の爽快感は夏に飲む三ツ矢サイダー並みに爽快で、シリーズっぽいBGMとは言えないにせよ、セガ特有の「ポンポンテン」という電子音が奏でるスコアは、プレイしている者の高揚感を高めるのに一役買っており、非常に耳に残りやすい。
結論として当ゲームは、クソゲーよりかはバカゲーの側面が強い作品であると言えるかもしれない。(無論、異議は認める)
ステージ[]
全4ステージ構成になっているが、どれもこれも異常なまで長く、気が狂うほど難しい。
・ステージ1[]
世界一有名なエントランスをくぐり、ひたすらジャングルと草食恐竜が生息する高原を突き進んでいく。
チュートリアルとしてボスキャラのティラノサウルスが登場。 このゲームのやり方についてやさしく丁寧に、息つく暇もないくらい本気のガブガブを喰らわせながら教えてくれる。チュートリアルってなんだっけ?
・ステージ2[]
森林と河原が舞台となるステージ。
登場する恐竜も本来であれば優しい性格の草食恐竜や翼竜が多いのだが、当ゲームでは「そんな感情などとうに捨てたわ」と言わんばかりの殺意たっぷりな攻撃をこれでもかとばかり喰らわせてくる。
・ステージ3[]
洞窟と火山地帯が舞台となる。 相変わらず無数の恐竜が襲い掛かってくるうえに、今度は岩までもがプレイヤーを殺しにかかってくる。
このステージには序盤に出てからご無沙汰のティラノサウルスがボスとして再登場するのだが、その攻撃はドギツイの一言で、シングルプレイだった場合は全弾弱点にヒットさせても怯んでくれない。 この猛攻をどうすれば捌けるのかが当ゲームやり込みニスト長年の疑問であったが、近年TASさんの検証によって「どう足掻いてもノーダメ突破は不可能」という結論に至った。 当時の開発チームには、シモ・ヘイヘもビックリなスナイパーでもいたのだろうか?
・ステージ4[]
親の顔より見たビジター・センターをジープで突き進んでいく。
地下の格納庫らしき場所からは今まで登場した恐竜たちが悪夢のオールスターで襲い掛かってくるが、ここまで来ると最早プレイヤーにまともな感性は残っていないだろうと思われるので、案外「ふ~ん」程度で済むかもしれない。
最後に次回作を先取りした形で襲撃してくるティラノサウルス夫妻を麻酔弾で仲良く眠らせれてやればゲームクリア。 感動(?)のEDが見られる。
登場恐竜[]
・ティラノサウルス[]
ご存知シリーズの顔役、プレイヤーに襲い掛かる最初の敵として登場する。どういうことなの...?
その後はステージ2の序盤、最終ステージのラスボスとして登場し、最後の登板の際はなんと2頭のT-レックスがプレイヤーに対して牙を剥いて襲ってくる。
・ヴェロキラプトル[]
ご存知シリーズの顔役その2、体当たりやひっかき攻撃をしてくる。 窓の側面からフェイントかまして攻撃するパターンもあり、ノーダメで突破するのは非常に難しい。
・ガリミムス[]
映画と同じように高原を走り回っている。 何故か群れに向かって突進するバギーに向かってそのまま体当たりしてくる。 運転手は右左折を知らないんですかね・・・?
・トリケラトプス[]
普段は群れで生活している大人しい恐竜なのだが、プレイヤーが操縦をミスり、トリケラの1頭に激突してしまったことから態度が一変。 バギーとお財布を徹底的に痛めつけてくる。
圧倒的な物量と10tトラック並の突進を武器に襲い掛かって来、当たるとバギーが胴上げの要領で空高く吹き飛ばされる。 撃たれると何故か「パオーン」と鳴く。 ゾウの遺伝子でも入っているのだろうか?
・プテラノドン[]
空からバギーめがけて体当たりをしてくる。 飛行パターンは遠方から突進してくるものと、一旦上空に上がっての急降下を仕掛けてくる2種が存在するが、とかく数が多すぎるのでそんな細かい事を気にしている暇などない。 鳴き声は何故か、ガリミムスのものを流用している。
・ブラキオサウルス[]
映画では草食の優しい恐竜と称されていた彼女らも、このゲームに出演すると血も涙もない畜生へと変貌する。
とはいえ知らぬ間に彼女らの足元をうろついたり、意固地なまでに路線変更を許さず、鎌首をもたげただけの彼女らに麻酔銃をぶっ放す主人公サイドの方に非があるのかもしれない。
・イクチオサウルス[]
湖からイルカのように飛びあがってくる。 ただしプレイヤーが通る道をアーチをかけるかの如く飛ぶだけで、攻撃はしてこない。 [2]
・ディロフォサウルス[]
トリケラトプスに負けず劣らずな軍勢を率いて襲い掛かってくる。 シングルプレイでこいつらをノーダメで捌ける人がいたら、それは人間の所業ではない。
ひっかきと毒液をぶっかけてくる攻撃の2パターンで襲い掛かってくる。
・アンキロサウルス[]
プレイヤーが通る道の真ん中でお昼寝している。 麻酔弾を食らわせて早々立ち退き願おう。
余談[]
- 版権などの関係からかローカライズ等は一切なされておらず、稼働から20年以上経った現在において、これが設置されているゲームコーナーは希少である。
出典[]
- ↑ 進行先にいる敵をどんどん撃ち倒していくスタイルのことで、現在におけるシューティングゲームのほとんどが、このシステムを採用している。
- ↑ こちらから迎撃はできる。
- ↑ https://w.atwiki.jp/gunshooting_love/pages/98.html
- ↑ ただしメンテナンスなどでプレイ不可になっている時があるので、その点だけは注意。