概要[]
ジュラシック・ワールド/炎の王国は、同名の映画をノベライズ化した書籍である。
書籍の特徴[]
2018年7月13日に公開された映画「ジュラシック・ワールド/炎の王国」の公式ノベライズ作品。 今までのノベライズは全て北米にて発行された書籍を翻訳して発売していたが、こちらはなんと本国限定のノベライズ作品となっている。 (ちなみにアメリカ本国では、これとは別のノベライズ版が発行されている)
内容はほぼ映画の内容に沿ったものになっており、小難しい表現や漢字は存在せず、爆発や振動、恐竜の鳴き声なども文章化されているため、ラノベのような感覚でサクッと読めてしまう。 ただあまりにも原作に忠実すぎることもあって、起こった事をそのまま文章化しただけという印象が強く、前作にあったような登場人物(もとい恐竜)の心理描写はほとんど存在しない。 あっても「どうして僕を置いてくの?[1]」や「目が怒りが燃えている[2]」など、映画を見てれば何となくわかる程度の記述しかない。 登場人物たちのセリフも日本語吹替で使われたものを、ほぼそのまま使用している。
ただ先ほどから再三書いている通り、映画の内容にほぼ忠実で、個々のシーンの描写も改変することなく非常にコンパクトでスッキリしたものになっているため「映画の内容を改悪された」といった感想を抱く心配はない。 アマゾンの商品説明欄に「今作でジュラシック・ファンになった人たちも楽しめる1冊。映画館で味わったスリルや興奮を、小説で追体験してください」とあるが、ある意味でその通りな内容となっている。 映画の内容を活字で読みたい方や世界各地にあるありとあらゆる本を読み尽くして「読み物がなくなっちゃったわ」という根っからの読書マニアに是非ともおすすめしたい一冊である。
映画との相違点[]
わずかではあるものの、映画との相違点が存在する。
- イスラ・ヌブラル島にて、クレアとフランクリンに襲いかかるアロサウルスのシーンが全カットされている。
- レクシィからミルズの遺体を横取りしようとする恐竜が、カルノタウルスからアロサウルスに変更されている。
余談[]
- 当書籍のノベライズを担当した坂野徳隆氏は、「ジュラシック・ワールド0 悲劇の王国」の翻訳を担当している。
- 小学館文庫と小学館ジュニア文庫の2バージョンが存在する。 ただどちらも話の中身自体は変わっていない。