概要[]
ジュラシック・ワールド0 悲劇の王国(The Evolution of Claire)は、ジュラシック・ワールドを原作にした書籍である。
所謂スピンオフ作品の1つで、クレア・ディアリングがジュラシック・ワールドの責任者となるまでの1年間を描いている。
あらすじ[]
2004年の夏、大学生だったクレアはマスラニ・グローバルのインターンに参加するため、化学を専攻する学生『ジャスティン』と共にイスラ・ヌブラル島へと向かった。
そこではジョン・ハモンドの夢の残骸である恐竜たちの研究が行われており、クレアを含めたインターンたちはそこで彼女らの生態について学びたいと思っていたのだ。
島に着いたクレアたちは恐竜のお世話をしたり、遺伝学の権威であるヘンリー・ウー博士の助手をしたりと、非常に価値ある経験をしていた。
だが下宿先のホテルで、ブラキオサウルスに謎の病が蔓延していると記載されたノートを発見したことをきっかけに、クレアらは島で何やらきな臭いことが起こっていることを知る。 それと並行する形で1頭のヴェロキラプトルが島に輸送されたことが原因で、彼女らの運命が大きく変わろうとしていた。
本の詳細[]
2018年に発売された小説で、映画『ジュラシック・ワールド』の前日譚にあたる話となっている。
舞台である2004年はちょうどパークが開園する1年前で、主人公は当時大学生であったクレア・ディアリングである。 彼女がいかにしてジュラシック・ワールドの責任者となったのか、何故にあそこまで拝金主義的な性格になってしまったのかが初めて明かされる。
この小説でしか登場しないキャラとしてジャスティンというボーイフレンドの存在があげられる。 映画でいうオーウェンの立ち位置にいるこの人物が、結果的に彼女の人格形成に大きく影響する形となるのだがそれは一体どういった経緯があってのことなのか、そして彼が最後に行き着く先はどこなのかについても大きな見所の1つであろう。
以上のように、ジュラシック・ワールドの世界観にどっぷり浸かるにおいて最適かつ重要な一冊であり、翻訳版が現在Amazonを含めた販売店にて取り扱われているため、興味のある方は是非一読していただきたい。
登場人物[]
本作の主人公で、のちにジュラシック・ワールドの責任者となる人物。 マスラニ・グローバルが行なっている恐竜の研究に魅せられ、インターンに参加する。
- ジャスティン・ヘンドリック
化学を専攻する大学生で、インターンに参加するためイスラ・ヌブラル島へと向かう時にクレアと知り合う。 彼女と共に過ごす中で両者相愛の仲となるのだが・・・?
- ターニャ・スカイ
植物学者、エリックとは双子の姉弟関係にある。
- エリック・スカイ
ビデオ愛好家、ターニャとは双子の姉弟関係にある。 ちなみに彼の下には妹が1人いるらしい。
ジュラシック・ワールドに常駐する科学部主任。 映画の時みたいな闇はあまり見せないが、胡散臭そうなのは変わらない。
マスラニ・コーポレーションの社長。 映画ではハモンドのような好漢として描かれていたが、この小説では彼の隠された闇の部分が垣間見える。
パークで恐竜のお世話をしているゲイリー・ハーディング(ジュラシック・パークでトリケラトプスの治療をしていたあのおっさんのこと)の娘である。
余談[]
- この本の翻訳者である坂野徳隆氏は「ジュラシック・ワールド/炎の王国」のノベライズ版も執筆している。
関連項目[]