※この項目は、シリーズ最新作のネタバレ等を色々含んでおりますので、閲覧の際はご注意ください。[]
概要[]
スコミムス(Suchomimus)は、ジュラシックパークシリーズに登場する恐竜の一種である。
恐竜データ[]
白亜紀前期のニジェールに生息していた恐竜で、シリーズにおけるトップスター、『スピノサウルス』のご先祖様である。
ただし厳密にいえばスコミムスは元々メガロサウルス科が長い年月をかけて進化した際の分岐点の1つだったに過ぎないため、実際はスピノサウルスとは独立した種である。 [1]
「わにもどき」という名前が示す通り、長細い口とカギ爪状の太い歯、そして体長10メートル超えの巨体を誇っていた。 先代ワニ恐竜であるバリオニクスより首がやや短かったものの、代わりにボディビルダー並の筋肉が体中を覆っていたとされており、背中には太い神経棘が通ってた。 ここから察するに彼はスピノサウルスほどではないにせよ、背に帆を持っていたのではないかと考えられている。
また鼻がかゆくなった時、めちゃくちゃムズムズしそうな口を使って水辺に潜む魚を食べていたとされているが、これは身体的特徴が魚食だったと確定したバリオニクスにそっくりだから故の研究結果であり、確たる証拠が化石から発見されたわけではない。 ただスコミムスが発掘される環境は当時、魚を含めた水生生物がウロウロしていた河原であることは確定しているため、ジメジメした場所を根城にしていたことは間違いないだろうと言われている。(ちなみに同環境にはスコミムスより遥かに巨大なモノホンのワニ『サルコスクス』が生息しており、彼と事あるごとに衝突していたと考えられていたが歯の形状が違った事から住み分けはしっかり出来ていたとされている。 どこぞのおっちょこちょいなティラノサウルス科に聞かせてやりたいものだ)
そんな彼だが初めて人類に発見されたのは1997年とかなり最近のことで、世に出て数百年がザラにいる古生物界においては比較的新顔である。日本がポケモンショックの衝撃に震えていたころ、彼は発掘隊が地面を震わせたショックで飛び出してきたとこういうわけなのだ。 今日に至るまでに発見された化石はいくつかあるものの、未だ全身骨格は見つかっておらず、その詳しい素性についてはよく分かっていない。
シリーズにおける活躍[]
映画出演を度々打診されるものの、最終的には出れないことで有名な恐竜だが、ゲームにおいては引く手数多な人気者となっている。
ジュラシック・パークⅢ[]
スピノサウルスの大きさを引き立てるため、ビリーにその名前を言及された。
ジュラシック・ワールド[]
パークに飼育されている個体が設定として登場。 そのため映像作品内には一切その姿が映らない。
一応CGのコンセプトアートだけは作られており、公式HPで確認することが出来る。
黄色いボディに斑点がポツポツ付いたヤドクガエルのような体色をしており、バリオニクスとハブられた者同士、ビジターを楽しませている。
ジュラシック・ワールド/炎の王国[]
似たような境遇のバリオニクスはデビューしたものの、彼女に至っては今回も出番ゼロである。
それでもヌブラル島には野生の個体が生息していたらしく、その内の数頭が島から運び出されていたことが後々判明。 パキリノサウルス、ディモルフォドン、ミクロケラトゥスと同じく出演には恵まれなかったものの、運よく島からの脱出には成功したようだ。
運び込まれた個体の所在は一切不明で、この時点では大金持ちに売られたかアメリカ合衆国のどこかを彷徨っていると推測されるだけであった。
ジュラシック・ワールド/サバイバル・ミッション[]
長きにわたって設定だけは存在しているという、至極アヤフヤな状態のまま放置され続けていたスコミムスが、当作品シーズン1にてようやく待ちに待った映像作デビューを果たした。 しかも初めて顔を出すのはなんと最終話になってからという、正真正銘の大トリを任されたスコミムスの勇姿を前にして、全身エシディシとなった者は少なくないだろう。
Warpath: Jurassic Park[]
プレイアブルキャラクターとして登場。 (生体として)バリオ二クスよりも早くシリーズデビューを果たした。
経営シミュレーション・ジュラシックパーク[]
当初は登場する予定だったが、諸事情によりボツとなった。
現在では有志の方が解析したソースコード内に、名前が記載されているのを確認できる。
ジュラシックパーク・ビルダー[]
飼育可能な恐竜の一体として登場。
Jurassic World™: ザ·ゲーム[]
とあるイベント戦をクリアすることでアンロックされる恐竜。 レアリティは「レジェンド」
LEGO (R) ジュラシック・ワールド[]
ゲームには登場しないものの、ミスターDNAのセリフにスコミムスの名前が登場する。
Jurassic World アライブ![]
かつてはお出かけすると出会える恐竜だったが、現在の環境下においてはアリーナの景品でしか入手することができない。
図体の割にパワーがなく鈍足という二重苦を背負っている。 ただし致命的裂傷があるので体力が多い居座り型の相手に対しては優位に立てる・・・かも。
サービス開始当時のスコミムスはかなりスマートな体つきをしていたが、現在では少々不摂生されたのかムチムチッとしたボディに様変わりしている。
ジュラシックワールド・エボリューション[]
有料DLC「デラックス・パック」に収録されている恐竜で、ワールド登場時の(予定だった)CGデザインを流用している。
ビジターからの人気は高く、広い飼育環境+湿地帯を作ってしまえばさほど飼育するのに苦労する恐竜ではない。
ただし攻略面からみると製作コストがバカ高いうえに、アンロックされる時期が終盤あたり。 トドメの一撃としてスコミムスが解禁される同時期に、彼女より飼いやすく人気の高いカルノタウルスが登場することもあって、少々影が薄くなりがちである。(しかもスコミムスが解禁される次のステージで現れるのが、人気・飼いやすさの二拍子が揃ったスピノサウルスなので尚更立場がなくなる)
それでも他の恐竜と比べれば若干見劣りする程度のスペックなので、決してスコミムスのポテンシャルが悪いわけではない。 あなたが真のスコミムス好きであるならばドンドン展示して、パークの評価を上げていこう。
ジュラシックワールド・エボリューション2[]
飼育可能な恐竜として続投。
キャンペーンを除く全てのモードに顔を出している普遍的な恐竜だが、飼育環境の整備と孵化にかかるコストが信じられないくらい高いせいで、攻略にはあまり使えない。
Jurassic World: Primal Ops[]
レアリティ「ノーマル」の恐竜として登場。 デザインはエボリューションシリーズの流用である。
余談[]
- 設定上はヌブラル島に生息している関係上か、何度か出演話が上がっており「サバイバル・キャンプ」「新たなる支配者」への登場が打診されていたが、いずれも最終的には没となってしまった。
- 現在の主な出演作であるエボリューションシリーズにおける彼女の声は、犬、シロイルカ、氷の塊をぶつける音、スピノサウルスの声などを合成したりピッチを上げたりする事で生み出された。
ギャラリー[]
出典[]
- ↑ これはスピノサウルス科の始祖とも言われる『バリオニクス』も同様である。
- ↑ ただぶっ飛ばされたおかげで、最終兵器とでも呼ぶべき恐竜が解放されたので、そういった意味では美味しい役柄ではある。