概要[]
ディメトロドン(Dimetrodon)は、ジュラシックパークシリーズに登場する単弓類の一種である。
この爬虫類が生きていたのは中生代から遡ること2億9千万年前も昔の地球で、恐竜など影も形もなかった頃の時代なのだが、有名な生物故にシリーズにはよく顔を出している。
今回はそんな界隈の人気スター、ディメトロドンについて解説していく。
その生態[]
全身骨格 |
ペルム紀前期の北アメリカに生息していた大型単弓類の一種であり、爬虫類のような姿と哺乳類の特徴を併せ持ついわば爬虫類型哺乳類というハイブリッド恐竜のような生物であった。 種についての詳しい解説はこちらをどうぞ。
体長は最大3メートルと後々登場する肉食獣らと比べれば少々小柄な印象を受けるが、当時の環境においては押しも押されもせぬ頂点捕食者として北アメリカの地をのし歩いていた。
そんな彼の最大の特徴とも呼べる部分が背中に悠然とそびえる扇状の帆である。 後々現れる後輩同様使い道としては生活するのにちょうどいい温度を調節するためのラジエーター、メスの気を惹くためのアクセサリーなど色々な説がある。 ある研究によるとディメトロドンの体型で帆ありとなしバージョンでどちらが短い時間で動き回れるかという実験を行なったところ、あったほうが手早くテキパキ動き回れたという結果が出たため、当時の環境において非常に役立つものであったのは間違いないであろうと言われている。
このようなユニークな姿をしていることから古生物というジャンルにおいて非常に人気が高く、恐竜でないにも関わらずティラノサウルスやトリケラトプスなどのトップスターが会する場においてしれっと肩を並べている光景がよく見られる。 本来その立場に立つはずのスピノサウルスがスターの座に上り詰めた現在においてもちょくちょく登場することがあることから、彼の人気は世代を問わず幅広い支持を受けていることがよくわかる。 重ねていうが恐竜でないにも関わらずである。
こんな畑違いの場所で破格の扱いを受けている生物はおそらくディメトロドンとモササウルス、プテラノドンくらいのものだろう。
シリーズにおける関わり[]
・ジュラシック・ワールド/炎の王国[]
生体は登場しないが、ロックウッド邸に模型が登場する。
オーウェンたちがインドラプトルと追いかけっこをするシーンでチョロっと登場する。
・ジュラシック・ワールド/新たなる支配者[]
今度は遂に生きた生体が登場。バイオシン・サンクチュアリのかつての琥珀鉱脈に常駐しており、かつて人を喰い殺した事もある。そのことは作中メイジーが投げつけた髑髏から分かる。ただ一つ疑問である事は、何故あのような狭い場所に背骨と直結したデリケートな背鰭を持った彼女らがいるのかという事である。あからさまに移動中鰭を岩にぶつけることがあるハズなのに、うまいこと避けているのだろうか?ひょっとしたらギガノトサウルスの様にディノクライシスのオマージュかもしれない。
ジュラシック・パーク(SFC)[]
敵キャラクターとして登場。
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(テレビゲーム)[]
元々敵キャラクターとして登場予定だったが、デイノニクスに置き換えられてしまったため実質出番がなくなった。
代わりに主人公であるハンターから名前が言及されており、バリオニクス、バウルスクスといった大型肉食獣と同じくらい脅威の存在だと語られている。 そんなディメトロドンでも島に生息するヴェロキラプトルには敵わないようで、互いに食う食われるの関係にいるらしい。
Jurassic World™: ザ·ゲーム[]
古生物ごちゃ混ぜゲームの代名詞「Jurassic World™: ザ·ゲーム」にも当然のように参戦している。
全身紫の体に悪そうな体色をしており、それは最大レベルにまで育てても一切変わらない。 その代わり身体中に鋭利なツノがいくつも生え始めるなど、男の子のロマンを詰め込んだデザインに変わっていく。
Jurassic World アライブ![]
お散歩していると出現する生物として名だたる恐竜とともに参戦した。
そこまで奇抜なデザインにはなっておらず、一目見ただけで『あっ、こいつディメトロドンだ』と思えるくらい分かりやすい姿を見せてくれる。
ジュラシックワールド・エボリューション2[]
有料DLC限定生物としてまさかまさかの参戦を果たす。 当ゲームにおいて中生代以外の生物が参戦するのは、ディメトロドンが初めてである。
Jurassic World: Primal Ops[]
実装される予定でCGアートも作成されていたが、ゲームがサ終したことで未実装のまま終わった。 その後、ゲームのCGデザインを担当していた人物が自身のSNSにディメトロドンを含めたCGアートを掲載。 現在もその姿を見ることができる。
・Jurassic Park: Redemption[]
「Jurassic Park: RedemptionⅢ」の表紙にデカデカと描かれているのが何を隠そうディメトロドン本人である。 ちなみに本編においてこんなシーンは一切登場しない。表紙詐欺ってヤツですね
ティム・マーフィーと謎の投資家が新生ジュラシック・パークを作る一環で誕生させた生物で、肉食を捨て干し草を食べている姿が見受けらるなどペルム紀において生きていた頃とは随分生態が変わっている。
もぐもぐ草を食べている姿はちょっと可愛いかも? |
Jurassic Park Series 1[]
映画第一作目を題材にした玩具シリーズに登場。 これがジュラシック・パーク、フランチャイズの初デビュー作となっている。
玩具にはカードが封入されており、グラント博士らに目撃され介抱される絵が描かれている。
Jurassic Park: Dinosaurs[]
Jurassic Park: Dinosaurs 2[]
LEGO Jurassic World[]
「インドラプトル、ロックウッド邸で大暴れ」に収録されているが、とあるパーツに描かれた絵としての登場である。
ジュラシック・ワールド/炎の王国[]
どれも北米限定の商品である。
ジュラシック・ワールド/新たなる支配者[]
以下の製品が発売されている。 一部玩具は北米のみの取り扱いとなっている。
ギャラリー[]
余談[]
- 実は蚊が初めて地球上に登場したのはジュラ紀で、古生代には生息していない。なのでバイオシン社がどうやって彼女らの遺伝子を抽出したのかは不明である。