命を与えられた恐竜にこそ、何の権利も無い。創り出した私達に全ての権利がある。
概要[]
ピーター・ラドロー(Peter Ludlow)は、ジュラシック・パークシリーズに登場する登場人物の1人である。 「ピーター・ルドロー」とも表記される。
初登場はロスト・ワールド/ジュラシック・パークで、主人公であるマルコムらと(ほとんどの場面で)対立するヴィラン役を務めている。とはいえシリーズの悪役と比べた中では恐らく最もマシな部類に入る。(この人の場合、シリーズの悪役が悪行を犯す理由が90%以上が私利私欲なのに対して、彼は半ば倒産寸前の会社を救うためにことを起こした為である。)
人物像[]
ジョン・ハモンドの甥にあたる人物で、とあるゲームで明かされた情報によると、ロスト・ワールドで登場する以前よりインジェン社の役員として働いていたようだ。
薬指に指輪をしているシーンがあることから既婚者らしく、マルコムの発言から子供がいることも判明している。
前述した通り、叔父であるハモンドが設立したインジェン社で職務に就いていたが、ある日のこと社長であるハモンドを追い出し、半ば乗っ取るような形で社長の椅子に座ってしまう。 これにより彼は会社の業績をグングン伸ばそうと画策し、何を考えたのかというと、かつてハモンドが作り上げた古の神秘「恐竜」を展示するテーマパークを作る、まぁ要するにジュラシック・パークを再建しようと思いついたのだ。 血は争えないってことなんですかね・・・
こうして彼は、かつて研究所があってかつ今は恐竜大国となっているイスラ・ソルナ島へと腕利きのハンターを派遣し会社をさらに発展させる、そして自身の私腹を極限まで肥やす、ただそれだけの目的を果たすために暗躍するのであった。
このように、彼の性格を一言で表すならば拝金主義のカタマリ。 つまりお世辞にもお友達にはなりたくないタイプである。 小説版ハモンドが映画に登場していたらこうなっていたかもしれないという最たる例が彼であろう。 彼がいなければハゲのおっさんはT-レックス夫妻に食われなかったし、恐竜ハンターの犠牲によって、ローランドさんもガックリすることもなかったし、サンディエゴの人々もティラノに喰われなかったと考えると、ロスト・ワールド/ジュラシック・パークで起こった全ての事件の元凶であり、間接的に多くの人間を殺した人物の1人であることは間違いない。
このように、やらかしたことを見れば決して弁論など出来ない生粋の外道であることは間違いないのだが、決して全部が間違っていたとは言い切れなかったりする。
その最たる例こそがジュラシック・パークの大失敗により財政破綻に陥っていたインジェン社からハモンドを追い払ったことであり、例え血の繋がったキチったジジイ叔父であろうとも容赦なくと追っ払ったことは、会社として見ればそこまでおかしな話ではなく、かなり有能なポイントであったと捉えることもできる。(あの性格だといつまたパーク作る!っていうか分かったものではないし)
そんな彼にとって最大の失敗は、更なる利益を追い求めた結果、追い出した叔父と同じ道を歩んでしまったことに他ならない。 欲さえかかなければラドローは会社を救った英雄として崇められたかもしれないと考えると、「なんでそ〜なるの?」ともどかしい思いにかられてしまう。
シリーズにおける活躍[]
初登場作であるロスト・ワールドから現在に至るまで、チョロチョロっとシリーズ作品に出演している。
Site B: The Junior Novelization[]
映画と活躍は全く一緒。
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク[]
記念すべきデビュー作、この時40歳くらい。
社長の座にいた自身の叔父ハモンドを容赦なく引きずりおろし、自らがその椅子に座るなど狡猾で拝金主義な一面が見て取れる。 だがその一方で、自ら現場へと赴き恐竜捕獲作戦に従事するなど結構行動派としての一面も描かれているなど、純度100%で憎めるような相手ではない。(劇中、彼よりもっとヤバいヤツが主人公サイドにいたせいで、思いのほかヘイトが溜まらなかったという事情もあるのかもしれないが・・・)
イスラ・ソルナ島に生息していた恐竜たちを捕獲し、新しいジュラシックパークをサンディエゴでオープンしようと画策していたが、最後はティラノサウルス・ジュニアの狩りの練習役としてメッタメタに噛まれて死亡。 彼が大人の階段を登るための人柱となった。
彼の最後の勇姿。 R.I.P... |
映画版における彼の出番はここで終了となるものの、他の媒体ではまだ続きがあったりする。
Jurassic Park: Redemption[]
ティラノサウルス・ジュニアに骨の髄まで噛み砕かれたにも関わらず、なんと生存していたことが判明。 異能生存体かなにか?
ただ流石に五体満足とはいかず、生涯車いすを手放せない体にはなってしまったようだ。これでシャカリキ動き回っていたらなおさら人間じゃないのは確かだが。
トゥーフェイスか何か? |
会社の経営権を握ったハモンドの孫、レックスとティムに嫉妬心を剥きだしにしあの手この手で妨害を図ってくる。
経営シミュレーション・ジュラシックパーク[]
プレイヤーを取り巻く人物の1人。 出資者ということもあってか、経営状態についてあれこれ言ってくる。
説明書の解説によると「彼は相当忙しい身なので、プレイヤーに会う時間は取れない」と書かれており、彼と直接話す機会はほとんどない。 非常に幸いであると言えるかもしれない。
LEGO Jurassic World[]
映画とやってることは変わらないが、最後に死亡することはなく、ソルナ島でジュニアのベッドメリーの一部に吊り下げられていた。
The Lost World Series 1[]
玩具として登場するが、似ても似つかないグラサン親父になってる。
トリビア[]
関連項目[]
- ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
- ジョン・ハモンド(叔父)
- ティム・マーフィ(いとこ)
- レックス・マーフィ(いとこ)