"恐竜だ...!生きてる...!!" -アラン・グラント-
概要[]
ブラキオサウルス(Brachiosaurus)は、ジュラシック・パークシリーズに登場する大型の草食恐竜。
キリンのような佇まいと息を呑むほどの巨大さによって世界的な人気と知名度を誇っているスター恐竜であり、このシリーズにおいても何かと重要な役回りで登場している。
当項目ではそんなブラキオサウルスについて、ありったけの想いを込めて説明していく。
概要[]
ジュラ紀後期のアメリカ大陸に生息していた大型草食恐竜で、当時腐るほどいた竜脚類の一種である。
最大の特徴はその巨大さで、体長はおよそ25メートル、重さは最低でも23t、最大の個体はなんと50tにもなると言われている超オリンピック級の恐竜であった。
Brachiosaurusとは「腕トカゲ」を意味するラテン語の合成語であり、あまりにもデカすぎる肩甲骨が発掘されたことによりその名が付けられた。
腕トカゲの名は伊達ではなく、肩に接着している上腕は長く太かったことが化石から判明しており、これによって高いところにある草木を食べることが可能だった。 その代わり後ろ足は短めで上腕の半分程度しかなかった。 つまり上半身はもりもりだが短足だったということである。
左が人間、右がブラキオ。 |
図鑑の挿絵や博物館に飾られている骨格などからキリンのように首をもたげて草を食べている姿が有名だが、骨格の構成上あまり首を上げることは出来なかったとされており、もし仮に首を上げていたとしても、キリンの倍以上ある長い首を経由して脳みそに血を送ることができないため「よっこいしょ」と首を持ち上げた瞬間、その場で立ちくらみを起こしそのまま失神してしまったとされている。 これじゃあ肉食恐竜たちの格好のエサとなってたちまち滅び去る運命しか待っていなかったため、現在はディプロドクスなどと同じく首を地面と並行になるよう伸ばしていたか、長い上腕を駆使して滑り台のような形で草を食べていたとされている。
この骨格図も幻だったということである |
また後脚が短すぎるため、前足なしで自身の体重を支えることは出来なかったとされている。 つまりジュラシック・パークで見せた立って草を食べるという感動的なシーンは現実では不可能だったということになる。 もしあれを本物のブラキオサウルスがやろうものなら、たちまちバランスを崩してグラント博士らに向かって真っ逆さま。 「あぁ〜痛かった〜!」などと言って立ち上がったその下には3つの赤い斑点が出来上がっていた・・・なんてことになりかねないので、もしあなたが将来ブラキオサウルスを生み出して飼育するような機会に恵まれたとしても、絶対に彼を立たせないようにお願いします。
シリーズにおける関わり[]
非常に著名な恐竜ゆえに、全作品に顔を出していると思いきや、実は生体が映画に登場したのは全6作中4作のみであったりする。
それでもなんとなく出ているという気にさせてしまうのは、彼女の持つスター性あってのことなのかもしれない。
ジュラシック・パーク[]
島にやって来たグラント博士一行が最初に遭遇した恐竜で、頭上を悠然とのし歩き立ち上がって草を食べるシーンは当時の観客たちを感動の渦へと叩き込んだ。
劇中では前述したシーンと、グラント博士と子供たちがティラノサウルスから逃れるために登った木の近くに住んでいた個体が現れるシーンの計2回登場。
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク[]
残念ながら登場せず、当作品における巨大竜脚類の座は後身であるマメンチサウルスに譲ることとなった。
ジュラシック・パークIII[]
イスラ・ソルナ島に生息する個体が登場。
全身の色が緑がかっていることに加え、頭上が赤くなっているなど、ヌブラル島にいた個体とは大分雰囲気が違っている。
ジュラシック・ワールド[]
当初は登場する予定で、彼女が展示されているアトラクションのコンセプトアートも描かれていたが、完成版に生きた個体は登場せず、イノベーションセンター内のホログラムとパーク内で配布されたパンフレットの中に名前だけ出演している。
一応設定上は島の中で野生化して生きていたらしく、その証拠は次回作で明らかにされた。(なんで展示しなかったんですかね?)
ジュラシック・ワールド/炎の王国[]
イスラ・ヌブラル島に生息していた野生の個体が登場。 ジュラシック・パークⅢから数えて14年ぶりに銀幕へと復帰、しかも登場する内の1頭は第1作目でグラント博士らが最初に見たあのブラキオサウルスご本人である。
火山活動によって島が崩壊する危機に瀕し、仲間たちと共に逃げ惑っていた。 命からがらなんとか港にたどり着いたものの、命綱であった輸送船はすでに出港してしまい脱出が不可能となってしまう。
火の手がすぐそこまで来て全てを悟ったのか、彼女はあの日人間たちを大いに感動させた2本足で立ち上がる芸当を披露、多くの者が悲しみに暮れる中で爆炎に飲み込まれ亡くなってしまった。
Jurassic Park (ファミコン)[]
敵キャラとして登場。 何故か海中に住んでいる。
ジュラシック・パーク(アーケード)[]
敵キャラとして登場。
やってることはジープの通り道に巨大な足をストンピングさせたり、嫌にカメラ目線で首を伸ばしているくらいである。 映画では大人しかった彼女もやはり野生のケダモノなのかと思ってしまう所業だが、シチュエーションをよく見ると、彼女らが積極的にジープを襲う場面は見受けられず、むしろテリトリーに勝手に入ってなお御構い無しにジープを爆走させるプレイヤー側にも問題があると思われるので、他の殺意バリバリの恐竜たちと比べれば幾分穏健派と言えるのかもしれない。
Jurassic Park (メガドライブ)[]
敵キャラとして登場。
メガドライブとゲームギアの両方のバージョンに顔を出しており、ファミコン版同様何故か水中から顔を出す。
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(PS/Sega Saturn)[]
コンプソグナトゥスを操作するステージにおいて、ギミックとして登場。
丸太のような足と垂れ下げた首を避けなければならないものの、進んで妨害してくることはないためさほど苦戦することはない。 むしろコイツと同じステージにいる肉食獣の方が厄介だったりする。
Warpath: Jurassic Park[]
声のみの登場。 メインメニューや一部ステージで、特徴的な鳴き声が聞こえるが生体は出てこず、プレイアブルキャラでもない。 もし参戦していたら体躯的な意味でも多分、ぶっ壊れキャラになっていただろうが。
Jurassic Park: Trespasser[]
ステージギミックとして登場、一歩踏み出すごとに地面が『ドズウゥゥゥゥン...!』と揺れる。 倒すことは不可能。
とはいえプレイヤーに直接危害を加えることはなく、やることと言えばせいぜい辺りをウロウロするくらいである。
ジュラシックパークIII・恐竜にあいにいこう[]
飼育可能な恐竜の一頭として登場。
経営シミュレーション・ジュラシックパーク[]
飼育可能な恐竜の一頭として登場。 デザインはⅢのものを踏襲している。
ビジター人気は最高ランクの星5つで非常に飼いやすいため、展示するだけでパークの評価が上がっていく絶好の客寄せパンダになってくれる。
Jurassic Park: Explorer[]
ミニゲームをクリアすると、上に掲載した画像が登場した。
ジュラシックパーク・ビルダー[]
飼育可能な恐竜として登場。
レベルが上がるごとにカートゥーン調のデザインに変わっていく。
LEGO (R) ジュラシック・ワールド[]
プレイアブルキャラクターの1頭として登場。 映画で見せた後ろ足で立ったのちの踏みつけが得意技で、半径数メートル四方のオブジェクトを破壊することができる。
Jurassic World™: ザ·ゲーム[]
人気者は古生物ごっちゃ煮ゲームにも参戦していた。
とはいえ実装はかなり遅く、その姿を初めてスマホ画面に見せたのはなんと2020年7月3日のことである。
先に実装された竜脚類たちはレベルが上がるにつれサイケな変化を遂げるのに対して、ブラキオサウルスは体が燃えるようなオレンジに染まることと、ちょこっとツノが生えてくる程度の変化しかせず、このゲームにおける最初から最後まで原型をとどめている数少ない恐竜となっている。
Jurassic World アライブ![]
レアリティ「エピック」の恐竜として、アプリがリリースされた4ヶ月後に参戦した。
野生では出現せず、たまに行われるイベントやトーナメントの景品としてDNAを入手できる。
自身のアーマー10%と「グループ挑発シールド打撃」、そして速度減少100%を武器に速度減少を主軸として戦う竜脚類や装盾類系の生物に有利が取れる。決定打となる「強靭凶暴化」に加え、地味にクリティカル率30%もあるため、アーマー崩しができる生物がやられてラスト1匹も落とせないという段階でこいつが現れると、割と本気で意気消沈するくらい強い恐竜である。
ただしアーマー崩しができる相手にはすこぶる弱いことと、体力回復技は一切身につけていないため、防御よりのステータスの割に耐久居座り型にはあまり向いていない。
ジュラシックワールド・エボリューション[]
通常のすがた | JP仕様のすがた |
飼育可能な恐竜の1頭として登場。 ゲームの中盤に解禁される「イスラ・タカニョ島」からゲノムデータが採取できる。
非常に人気が高く、コイツが数匹いるだけでパークの評価をぐんと上げてくれる為、ゲーム攻略におけるリーサルウエポンとして大活躍してくれる。
弱点は異様なまでの飼育のしにくさで、馬鹿に広い領域と親善大使もビビるような量の森林が必要となる為、島における使用可能な面積を圧迫してしまう。 まさにハイリスクハイリターンの代名詞とも呼べる恐竜である。
ちなみにゲームに登場するブラキオサウルスのカラーは、どこの世界から引っ張ってきたんだというカラーをしていたが、有料DLC「リターン・トゥ ジュラシック・パーク」において、ジュラシックパーク1、3カラーのブラキオサウルスが初めて実装された。
ジュラシックワールド・エボリューション2[]
飼育できる生物として当然のように続投。
求める生息環境は相変わらず膨大なものの、アピール値がやや高くなったため相対的に強化されている・・・が、今作は水棲爬虫類というぶっ壊れ仕様の生物が登場してしまったせいで一部のステージを除いて影が薄くなってしまった。関連項目[]
- ジュラシック・パーク
- ジュラシック・パークIII
- ジュラシック・ワールド
- ジュラシック・ワールド/炎の王国
- ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ
- アパトサウルス(後輩兼同期)
- マメンチサウルス(後輩)
- ドレッドノータス(まだ見ぬ後輩)