概要[]
マイアサウラ(Maiasaura)は、ジュラシック・パークシリーズに登場する恐竜の一種である。
恐竜データ[]
白亜紀後期の北アメリカに生息していた鳥脚類の一種で、子育てをしていたことで有名な恐竜である。
ことの発端は1979年、新種の鳥脚類の化石が発見されたのだが一番驚くべき点はそこではなく、傍にあったクレーター状の物体であった。 これはなんだろうと調べたところ、中にはなんと子供の化石が数体収まっていたのだ。
これは恐竜史上初の巣作りをした証拠、そして今まで血も涙もない畜生とされてきた恐竜でも、人間の親と同じく子供の面倒を見ていたという事実を明白に証明することとなった。 学者先生たちはこの事実に咽び泣き、美しき親子の愛を見せた彼女は「優しい母親」を意味する「マイア」とサウルスを女性形に変えた言葉「サウラ」を引っ付けた名前を与えられるに至ったわけである。
マイアサウラはある時期になると「エッグマウンテン」と呼ばれる場所(ここは彼女らの標本がよく採れる地層である)へと趣き、卵を産み落とす。 生まれた子供たちは1歳になるまで、親から餌を与えられて育ち、誕生日を迎えるとすぐに巣から飛び出して母親のもとで社会経験を積んだと言われている。 一度にたくさんの卵を産むことが確認されているが、これは野生化におけるマイアサウラの子供の死亡率が高いことが要因とされている。 親の庇護があるとはいえ、周りはドロマエオサウルスといった狡猾なハンターや、ダスプレトサウルスなどのヤバい奴らがウロウロしていたのだから、それは当然のことと言えるだろう。
ともかくマイアサウラは、出来る限りの愛情と生きるための術を子供たちに伝授して、大人になるまで生き残ったわずかな個体が、また新たな子孫を残すべく、かつて母親がしていたようにエッグマウンテンを訪れ産卵する。 こうして愛を受け継ぎつつ彼女らは何千万年もの間この地球上で繁栄してきたとされている。
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と、ここまで書くとなんとも美しい親子愛! 私も是非とも見習いたいワ。 と思われる方もいらっしゃるかもしれないが、実は最近になってマイアサウラは子育てをしていなかったのではという穿った見解を示す学者先生が現れたのだ。
そもそもマイアサウラが子育てをしてると言われ始めた根拠は、子供の歯に何かで擦り込んだような摩耗跡が見つかったのが大きな要因となっている。 だが後々見つかった恐竜の子供の化石、しかもまだ卵に入ってる状態の個体の歯にも摩耗跡が見つかっていることが判明したことから「マイアサウラは子育てなんてしてない、優しい母親なんて虚像にすぎない!」 という説が上がるに至ったのだ。
とはいえ、後々発見されたオヴィラプトルやデイノケイルスなどの傍にも卵の化石+巣らしきものがあるなど、マイアサウラの他に子育てしたという恐竜は数多く見つかっており、そもそも放任主義を貫くのであれば、わざわざエッグマウンテンなどに行く必要もなく、生まれた子供の近くで死体が発見されるのもおかしな話である。
彼女が優しい母親だったかどうか直接本人に聞いて確かめてみたいところだが、すでに彼女らは親子共々地球上から姿を消しており、子孫と思われる生き物もクッククックーと鳴くくらいしか出来ないので、ハッキリした事は分からない。
シリーズにおける活躍[]
映画には一切出演していないが、意外なことに小説には皆勤賞で出演している。
ジュラシック・パーク(小説)[]
パークで飼育されている個体が登場する。 総勢22頭の群れをななしてアパトサウルス、ハドロサウルス、ミクロケラトプスと並んで、竜脚類の沼と呼ばれるパドックに住んでいた。
カエルの遺伝子を混ぜ込んで作っている関係上、パークにいる個体はメスだけのはずなのだが、マイアサウラはなんと自ら繁殖している描写が存在する。
その後はグラント博士たちと出会ったり、ティラノに食われてしまったりと色々あったのちに、ヌブラル島に落とされた軍のナパーム弾を喰らい、全頭死亡してしまった。
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(小説)[]
イスラ・ソルナ島にて群れをなして生活している個体が登場。 恐らくヌブラル島にいたものとは別個体。
リアルな世界におけるマイアサウラの姿と生活をクローンである彼女らもしており、日々子育てに明け暮れていた。 劇中、手塩にかけて育てた卵をルイス・ドジスン率いる悪い人間たちに盗まれる騒動に見舞われたものの、丁重にお見送りしてやった結果、彼らの乗っていたバンが何故か大破し、近い将来生まれてくるであろう子供を取り戻す感動の一幕があった。
ジュラシックパークIII・恐竜にあいにいこう[]
飼育可能な恐竜の1頭として登場。
経営シミュレーション・ジュラシックパーク[]
当初は実装される予定だったそうだが、製品版に至る過程でボツとなってしまった。
現在は有志の方が解析した内部データでのみ、その名前が確認できる。
ジュラシックワールド・エボリューション[]
飼育可能な恐竜として参戦。 ただしゲームの仕様上、子供は作れない。
人気は可もなく不可もなくな微妙な判定だが、色々な恐竜たちと組ませて飼育することができる。 ただし肉食は勘弁ね。
ジュラシックワールド・エボリューション2[]
飼育可能な恐竜として今作も続投した。
アピール値は低いが多くの恐竜と共存できる・・・しか言うことがない。 冗談抜きで本当にそれしか言うことがない。
Jurassic World アライブ![]
2019年2月4日のアプデで追加された、レアリティ「エピック」のレア恐竜。
PvPの「ソルナ湿原」ランクまで勝ち上がったのちに獲得できる孵化器よりゲノムデータが採取できる。