ジュラシック・パーク Wiki
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概要[]

ヤスミナ・ファビュラ(Yasmina Fadoula)は、ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプに登場する主要人物の1人。

英語版における愛称は「ヤズ」で日本語字幕においてもそう書かれているが、吹替版と小説版(翻訳)では一貫して「ヤスミナ」と呼ばれている。

人物像[]

整った顔立ちとスラっとした長身が特徴の少女で、ヌブラル・シックスのメンバー。 年齢は15歳。

若き陸上技界のトップスターであり、専門は不明だが[1]全国大会で優勝したりするなど数々の実績を残している。 そのポテンシャルを維持すべく、日々筋トレやランニングといった自主練を行っている。 それはパークに来園した時も島でサバイバル生活を送るハメになった時でも変わらず、血に飢えた肉食恐竜がいるかもしれない場所で黙々と走り込みをするなど、凄まじいまでのストイックさを見せつけている。 趣味は絵を描くことで、専用のスケッチブックを持ち歩いている。 その画力はかなりのもので、色を付けてPixivに投稿すれば余裕で1万いいねくらいは貰えそうな腕前を持っている。

そんな文武両道を絵に描いたようなヤスミナの特徴として、最も目立つのが極度なまでの人見知りという点である。 とにかく他人とのコミュニケーションを取ることが苦手、というより本人がそれを頑ななまでに拒んでおり、本人曰く「人に興味がない」と言い張るほど自分から進んで集団の輪に入ることはない。 そのため誰かがフレンドリーに接してきたとしても心底鬱陶しそうな反応を示して突き放そうとするなど、視聴者サイドに「ひねくれたマセガキ」という心象を与えるのに十分な性分をしている。

しかし、そんな誰をも寄せ付けない一匹狼気質の裏には、ヌブラル・シックスの誰よりも繊細で傷つきやすい心が隠されており、話が進むにつれて精神的な脆さを抱えている様がいくつも見られるようになる。

前述した通り、彼女はトップアスリートとしてその名を轟かせている人物であるため、否が応でも他人の視線や期待感を寄せられてしまう。 本人もそうした環境に身を置いていることに気づいているどころか、誰よりも人一番それに対して敏感になっている節が見られ、常にプレッシャーに押しつぶされまいともがいている様子が見られた。 そのため、どんな事があっても自分1人で何とかしなくてはいけない。 周りの期待に何としてでも応えなければならないという想いが人一番強く、事実シーズン初期における彼女は誰からの手も借りずに、何でもかんでも自分1人でこなそうとする様子がよく見られ、不運にもケガを負ってしまい思うように体が動かなくなった時でも誰かを頼ることは一切なかった。

また、彼女が普段より身を置いてる世界には大概大人がいるためか、ヤスミナ自身も年齢の割にかなり成熟した考えを持っており、必要以上に人と接しようとしないのも「いずれ来るであろう別れが怖いから」といった想いを抱いている事も要因である。 他人に対してトゲトゲしていた初期においても、母親との関係はかなり良好なものであったことが判明しているため、少なくとも元来より誰ともコミュニケーションを取りたくない排他的な性格でないことはうかがえる。

こうした考えの行き着く先に来たのが「人に興味がない」と、にべもなくあしらう彼女の姿であり、実際は誰よりも他人に対する想いや繋がりを得たいという渇望を秘めた少女こそが、このヤスミナという人物像である。 そんな彼女の本質を見事に見抜いて、凍てつく心を溶かしたヌブラル・シックスもとい唯一無二の親友となるサミーの存在は割とマジですごい奇跡であったといえるだろう。

シリーズにおける関わり[]

現在までの出演作は、サバイバル・キャンプ関連作のみにとどまっている。

ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ[]

・シーズン1[]

白亜紀キャンプの参加者として登場。 人物像の項でも述べた通り、当初は誰ともコミュニケーションを取らず、孤高の存在であり続けていた。 その徹底ぶりは凄まじいものがあり、同じ一匹狼気質でも表面上は子供たちと交流していたベンブルックリンとは違い、ヤスミナだけは厳格なまでに一匹狼気質を貫くなど、悪い意味での鋼の意思を見せつけていた。

そんな偏屈極まりない雰囲気の彼女ではあったが、サミーに話しかけられた事とダリウス、ブルックリンがジャイロスフィアの事故に巻き込まれた際に皆で救助活動を行った経験から、ほんのちょっとではあるが他人に対して心を開き始めるようになった。 中でもサミーに対しては少々どころか、大っぴらに心を許したらしく、ブルックリンが自身のスマホを「サミーに盗られた!」と訴えた際は、半信半疑な面々の中で唯一、彼女を全面的に擁護するなど、第1話の頃とは想像もつかないレベルでフレンドリーな性格となっていた。

その後、パークが崩壊し皆で脱出を図る際、サミーの裏切りを知った事によって再び一匹狼気質が発動。 サミーはもちろんのこと、他のメンバーにすらそのギスギスが飛び火してしまい、一気に気まずい雰囲気となったものの、最終的には色々と死に目を見たり仲間と協力せざるを得ない状況になったことで次第に態度を改めていき、最後はただ1人の仲間を除いて生還することに成功した。

・シーズン2[]

前シーズンで脱出に失敗し置き去りにされてしまったが、それでもめげずに仲間と協力して脱出の糸口を探したり、白亜紀キャンプの本拠地を改装したりと、初登場時に比べれば随分と協調性のある人物に変化していた。 一時は絶交していたサミーとも仲直りしており、前シーズンの出来事が幻だったかのように仲良く接していた。

ただ、サミーを除いた面々とは初見ほどではないものの完全に心を許したわけではないようで、特に前シーズンで負ったケガはまだ完治していなかった事から、その事を憂慮される現状と自身の不甲斐なさに腹立たしい気持ちを抱く場面も見られた。 しかしケンジの助言や、仲間たちのフォローもあってその考えを改めるようになり、途中出会った密猟者ミッチティフの企みを阻止すべく仲間たちと共に活躍した。

・シーズン3[]

共同生活が続くにつれて、トゲトゲした性格は影をひそめたようで、ヌブラル・シックスのお姉さん的ポジションとしての地位を確立するに至った。 そしていつの間にかバンピーとも仲良くなっていた。[2]

劇中における活躍としては、スコーピオス・レックスの毒針にやられたサミーを助けるべく、嵐が吹きすさぶなか、単身ウー博士のラボへと向かったシーンが上げられる。 途中スコーピオスに襲われ、再び足を挫くなど何度か危ない場面がありながらも辛くも生還。 解毒剤を届ける大義を果たした。

なお、この活躍が描かれた第6話「決死の逃走」の回想にて、初めてサミーに声をかけられた際、つっけどんな態度を取りつつも内心喜んでいた事が判明まさかそれが今後の重大な伏線になろうとは、この時は誰も思っていなかっただろうけど......

・シーズン4[]

島からの脱出を目指していたものの、モササウルスの襲撃に遭い失敗してしまう。 その後、仲間たちと共にマンタ社所有の島へと漂流。 そこで重度のホームシックに悩まされていたことが判明し、大人びてるようでいて実際は繊細なメンタルである事がより強調された。 そしてダリウスとベンが、いかに化物じみたメンタルを持ってるかが逆説的に証明されることとなった。

・シーズン5[]

なんとこのシーズンにて、サミーに対して友情を超える感情。 つまりラブを感じていたことが判明。 予期せぬまさかまさかの展開によって視聴者を「あら~^」の感情一色にさせた彼女は劇中、サミーにどうやってその想いを伝えるかで苦悩。 その際バンピーと尊い関係を築いていたベンにこの事を相談。 最初こそ驚かれながらも、激励の言葉と共に背中を押してもらったことで、見事カップル成立を果たした。

その後はイチャイチャする片手間でマンタ社の企みを阻止するため奔走。 全てが終わった後は故郷のアメリカへと帰還。 最終話では成長してかなりボリュームたっぷりなヘアー&サミーと共に同棲している事、そしてスポーツ心理学のある大学へ進学を考えていることを明かした。

ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ: 秘密の冒険[]

登場人物の1人として登場。 作品内容ゆえか、自身の能力を発揮して活躍するシーンはほぼなく全体的に影が薄い。そして足も挫かない。

余談[]

  • 初期稿における彼女は「Katic(カティック)」という名の黒人女性として描かれていた。
  • 長い歴史のジュラシック・パークシリーズにおいて、レズビアンであることが明確に描写されたキャラは彼女とサミーが初である。 [3]
  • 陸上以外にも8年間、飛び込みをしていた経験があるとのこと。
  • 映画「ジョーズ」に関連するワードを本編中で2度口にしている。
  • 彼女は高所から飛び降りて足を挫くシーンが2回も存在する
    • 「それがどうした?」と思われるかもしれないが、当アニメに登場する人間および恐竜は、落差数十メートルの高さから落ちても死なないどころか、ケガすら負わない異能生存体が多数登場する。その中でヤスミナだけ何故か数メートル程度の高さから落ちたり、たった2メートルほど離れた距離を走り幅跳びしただけで足首を痛めるなど、異様なまでの虚弱体質っぷりが目立っていた。[4]

ギャラリー[]

出典[]

  1. 描写的に「短距離走」もしくは「幅跳び」だと思われる。
  2. シーズン3の第2話「避難港」にて「バンプスター」と呼んでいた。
  3. 設定もしくは言動から推測される範囲では、ジア・ロドリゲスケイラ・ワッツもそれにあたる。
  4. ただ別の回においては、落差数十メートルほどの穴に向かって飛び降りても足首を捻るどころか無傷で走り回っていたため、各段彼女だけが紙耐久というわけではないらしい。 恵まれたスペックを持つが故に挫きたいときに挫いて、そうじゃない時は頑強でいてほしいという、制作者サイドの事情が最も絡んだキャラクターと言えるかもしれない。

関連項目[]

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