概要[]
ルイス・ドジスン(Dr. Lewis Dodgson)は、ジュラシック・パークシリーズに登場する人物の1人である。
人物像[]
インジェン社のライバルにあたる会社「バイオシン・コーポレーション」にて雇われている遺伝子学者。 いわゆる敵役ウー博士みたいな人で、映画「ヴェノム」に登場するカーネイジみたいなヤツといえば分かる人は分かるかもしれない。
本編においては、ネドリーを懐柔する企業スパイという一面がクローズアップされたため「こいつ学者だったの?」 と思われた方もいらっしゃるかもしれない。 ところがその経歴は大したもので、ジョンズ・ホプキンズ大学(?)の大学院生だった頃、FDAの許可なしに人間の遺伝子治療を画策した後に大学を追い出され、数々の遺伝子実験を秘密裏に行なっていた結果、終生の勤務先となるバイオシン・コーポレーションへ引き抜かれる。
その後は、様々な会社の有能研究者を引き抜きまくり、研究チームの責任者にまで昇進。 現地の政府および住人の同意もなしに狂犬病ワクチンの試作品実験を強行。 対象となったチリの農民に被害が出て、少なくとも10人の犠牲者を出したとされている。 こう聞くとどうです、なかなか有能なお方だと思われるでしょう? やっぱりヤバイ人じゃないか・・・
そんな悪評渦巻く彼であるが、意外なことに社内における評価自体は高いようで、バイオシン社の重役や社長とも肩を並べて話せるだけの地位にいる。 ただしその評価はあくまで「他社の実績やノウハウをパクったり、それを元に新たなビジネスを考える企画力」だけを買われているだけに過ぎず、科学者としての評価は皆無というか「臆面もなくパクる技術さえなければ、こんな胡散臭い奴なんていらねぇ」的なニュアンスのことを社長が思っていたりするため、そのアイデンティティはあくまで汚い仕事によって培われたものと言えるだろう。
シリーズにおける活躍[]
ジュラシック・パーク[]
シリーズ初登場作品。
どこぞのレストランにネドリーを呼び付け、親の顔より見たシェービングクリームの中に遺伝子の胚を入れて盗み出せと依頼、デブがあっさり了承したため仕事を託した。
彼の出番はこれで終わってしまうため、仕事を請け負った裏切り者のようにディロフォサウルスに食われることも、恐竜に遭遇することもなく、あっさりとフェードアウトした。
ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ[]
ファイナルシーズンより登場。 新たなる支配者の時間軸以前に、彼が何をやっていたのかが明らかになった。
本作では自身が代表を務めるバイオシン社とマンタ社との繋がり、そして全ての始まりといっても過言ではないあのバーバソル缶と29年越しに再開するなど、ファンがホクホクしてしまうシーンがいくつか存在している。
ジュラシック・ワールド/新たなる支配者[]
2020年6月25日、まさかの最新作に出演確定したことが発表された。 映画に登場するのは1993年以降、実に28年ぶりである。恐らく映画を観た人達はきっと「ドジスン!いやぁここにいるのはドジスンじゃないか!!」と思ったことだろう。
ただしオリジナルキャストは現在、諸事情あって俳優業を休止していることもあって、今作ではキャンベル・スコット氏がルイス・ドジスンを演じている。(詳細はキャメロン・ソアの記事を参照のこと)
なお、本作の関連サイトである「Dinotracker」にあるバイオシン社の項目によると、なんと2013年以降のCEOはこいつであるとのこと。大出世である。
(※この先の文はネタバレになります)
色々あって自身の計画が滅茶苦茶になったことでサンクチュアリから逃げだそうとしてポッドに乗り込むが、紆余曲折ありポッドが停止。その後ディロフォサウルスに集団で襲われ、死亡した。
ジュラシック・パーク(小説)[]
立ち回りは映画版と同じで、ネドリーを懐柔し「ゲノムデータを奪ってこい」と依頼するムーブを起こす。 その後は一切登場しないところも映画版と全く同じだが、小説版における彼の物語にはまだ続きがあったらしく・・・?
ロスト・ワールド -ジュラシック・パーク2-[]
ネドリーの失敗を受けてまさかの本人が動くことになり、主人公一向より一足遅れてソルナ島へと上陸する。
今作における彼は恐竜のDNAではなく、なんと卵を奪うべく暗躍しており、その目的を完遂するためなら殺人すら厭わないほど鬼畜かつアグレッシブに動き回った。
劇中では、特殊な超音波発生装置を用いて恐竜の卵を奪おうとするも、ターゲットにしたティラノサウルスの反撃に遭い、怒ったティラノの両親らにジープごと崖下へと突き落とされてしまう。 これで死んだかと思いきや普通に生きており、コンピーに体を齧られ毒で耄碌しながらも、何とかマルコムらが持ってきたエクスプローラーを奪って脱出を図ろうとした。 しかし道中で殺害した(と思い込んでいた)サラの反撃に遭った上に、再びティラノサウルスに襲撃されたことで巣へと連れ去られてしまい、最終的にはそこにいた赤ちゃんティラノ達に食いちぎられて死亡するという凄惨な末路を迎えた。
彼のポジションは映画でいうラドローさんやローランドさんに通ずるものがあり、作中の行動も似たようなものであったが彼らと唯一違う点は、同族である人間にすら牙を剥ける非常に醜悪な本性であると言えるだろう。
Jurassic Park: Redemption[]
ラドローさんに雇われた元科学者というポジションで登場。 ティムが新しく運営しようと計画するパークの妨害役として忍び込んだ。 最終的にはトリケラトプスの角に貫かれて死亡するという、なかなかにフェイタリティな最期を迎えた。
Jurassic Park: The Game[]
マイルズ・チャドウィックの電話相手として登場。 「ネドリーが奪った胚が届かないんだけど、どないやねん?」とマイルズが言っている中で、「こんな時のためにリカバリーとしてニーマを雇っといたんや」などと喋ったところで出番は終わった。
ジュラシックワールド・エボリューション2[]
有料DLC「バイオシン拡張パック」に収録されている新たなキャンペーンの登場人物として初めてゲームに顔を出す。 声を担当しているのは映画版でドジスンを演じたキャンベル・スコット本人である。(吹替声優は不明)
LEGO Jurassic World[]
姿は登場せず声のみ登場。ビジターセンターでネドリーに「胚ぬ盗んどいてや」と言ったくらいの活躍しかない。余談[]
- 映画第1作目の初稿にて、彼の名前は「ウィリアム・ビル・ベイカー」となっていた。
- 名前の由来は不思議の国のアリスを執筆したことでお馴染みの作家「ルイス・キャロル」のペンネーム「チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン」から取られている。