概要[]
ローランド・テンボ(Roland Tembo)は、ロスト・ワールド/ジュラシック・パークに登場するメインキャラクターの1人である。
人物像[]
「ジュラシック・パーク・サンディエゴ」に展示する恐竜の捕獲をするため、ピーター・ラドローが雇ったスキンヘッドの男。 イカつい強持てが示す通り、アクの強い荒くれハンター集団をまとめ上げるいぶし銀のオヤジである。
ベテランのハンター故に経験が豊富で、目的を達成する為ならどんな非道な手段も厭わない人物として描かれている。
ティラノサウルスの捕獲にやたらと執着しており、劇中のラドローとの会話やティラノサウルスと遭遇した際、自身だけ逃げずに立ち向かったりするなど、白鯨のエイハブ船長のようにティラノにこだわっている。
ただしそれ以外の恐竜にはろくすっぽ興味がないのか、パラサウロロフスのことを「プレスリーみたいなヤツ」と形容していた。
上記の通り荒々しい経歴を持つ彼だが、仲間や人間に対しては優しさを垣間見せることがあり、女性であることと前日の騒動のせいで体力を消耗していたサラのことを気遣ったり、行方不明になった仲間を見捨てることなくすぐさま探しに行ったり、子供であるケリーがショックを受けぬようスタークが死んだことについて決して口外しないよう仲間たちに伝えたり、相棒や仲間たちの死を誰よりも疎い悲しむなど人間臭いシーンもいくつか描かれている。
そんなこんなもあってファンの間では、映画に登場する人物の中で数少ない常識人として評価されている。
劇中における活躍[]
・ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク[]
記念すべき初登場作。
インジェンの新社長であるピーター・ラドローにヘッドハンティングされる形でイスラ・ソルナ島に上陸。
前述の通り、ティラノサウルスを仕留めたいという野望を抱いており、雇い主であるラドローに「他の恐竜はくれてやるが、ティラノサウルスだけは俺に仕留めさせてくれ」と念押ししていた。 (何故ここまでティラノにこだわっているのかは明確な説明がないので不明だが、狩人として恐らく未来永劫誰も獲得できない実績が欲しかったのかもしれない)
雑魚の相手は仲間のハンターたちに任せ、彼は早々とティラノサウルスの巣を捜索し、あっという間に発見した。 そこで子供を発見し親を誘い込むためのエサとして利用した。 ちなみにこれが劇中における彼の最初で最後の鬼畜行為である。
結局彼の作戦はいらん横やりが入った事で失敗に終わったうえに、基地をメタメタに破壊され、自身の装備のほとんどを失う大損害を被った。その後、半死半生の状態に陥った犯人たちと崖っぷちで対面するも、仇討ちよりも先に彼らを救い出し互いに協力して島から脱出することを提案。 一部ヤベェやつからの抵抗はあったものの、マルコムがそれを快諾したことにより、晴れて同盟を結ぶこととなった。
その道中でついに念願のティラノサウルスと対面し、ご自慢のライフルをおみまいしようとしたが、前述のイカレポンチが妨害行為を働いたせいで銃がオシャカとなってしまう。 これで彼も命運尽きて「ぎゃあああ」と食べられてしまうのかと思いきや、そこはプロの狩人というべきか、すぐさま作戦を変更し麻酔銃をティラノの急所めがけて射撃、まさかの勝利を収めてしまう。
こうして長年の目的は見事達成したものの、仲間のほとんどと信頼していた相棒を失ったと知らされショックを受けてしまう。 ラドローさんからインジェン社の社員として働かないかとオファーを貰ったものの、これを拒否。 失意のうちに何処かへと消えてしまったところで出番は終わる。
また未公開シーンではアフリカのレストランでアジェイと談笑中、近くのテーブルにいた数名の白人の男達が現地のウェイトレスにセクハラじみた嫌がらせをしているのを見るやすぐさまウェイトレスを助けると「君達は紳士ではない」と男達を咎め、さらに逆上して喧嘩を吹っ掛けてきたリーダー格の大男をなんと片手のみで叩きのめして撃退してしまうという、何とも侠気溢れる活躍を見せている。
小説版における活躍[]
なんとビックリなことに一切登場しない。
というかそもそも恐竜ハンター自体が出てこないため、ローランドさんそのものが存在しない世界線となっている。
余談[]
- 彼の名前の由来は「ウォーレン・ジブォン」という歌手の曲「ローランド・ザ・ヘッドレス・トンプソン・ガンナー」だと言われている。
- テンボという姓はスワヒリ語で「象」を意味した言葉である。
- あまりの聖人っぷりを目の当たりにし、彼に惚れ込んだファンは数多くいるそうで、事実Pixiv大百科にはロスト・ワールドのメインキャラで数少ない彼の単独記事が作られている。
- 彼が劇中で使用した麻酔銃は「Grizzly Big Boar」というらしい。
- なお彼が始めから所持していた銃は水平二連散弾銃ある。