ニワトリ小屋にキツネが放たれたか・・・!
概要[]
ヴィック・ホスキンス(Victor "Vic" Hoskins)は、ジュラシック・ワールドに登場する主要人物の1人である。
人物像[]
インジェン社のセキュリティ部門幹部で、ジュラシック・ワールドの警備を担当している恰幅の良い男。
元軍人で、同じ経歴を持つオーウェンとは顔馴染みだったご様子(ただその当時からの付き合いだったのか、恐竜の仕事を初めて知り合ったのかは不明) その体格から見れば信じられないことかもしれないが、かつてジュラシック・パークⅢのラストで、島から逃げ出したプテラノドンを退治する作戦に従事していたことがあり、本編では披露されなかったものの戦闘スキルは比較的高めだったとのこと。
その見た目と肩書きで薄々見当は付いてると思われるが、彼は会社の上層部と結託して恐竜を生体兵器として利用し、軍部に売りつける計画を立てていた。 恐竜に対する情など一切持ち合わせていないため、ラプトルに敬意を払い理解を深めようと努めるオーウェン達からは快く思われておらず、顔を合わせるたびに言い合いをするほど関係は冷え切っていた。
後述する映画内でも終始傲慢な態度を崩さないうえに、私利私欲のため奔走する彼の姿は、主人公サイドとは真逆の思想を持つ人物として描かれており、ジュラシック・ワールドにおける人間サイドの悪役ポジションを担っている。
とはいえ彼も、恐竜以外の生物に対しては情けを見せるところがあったようで、彼が8歳の時に拾って育てたオオカミに対しては惜しみない愛情を注いでいた節がある。 理由は不明ながらもかつての女房に殺されかけた際に、件のオオカミは彼を守るために奥さんへと牙を剥いた。 本来ならその時点で安楽死するのが普通だが、ホスキンスはそれをしなかったどころか、逆に感謝しているような口調でこのエピソードをバリーに語っていた。
また恐竜を兵器にしたいと考えていた根拠もそれなりにあったようで、現代社会においてデジタルなものはハッキングなどをされて盗まれたり、逆に利用されるリスクがあるため、生身の生物である恐竜に刷り込みを行なって歩兵の代わりに使った方が軍事的にもメリットが多いと考えていたそうだ。 それを最もだと思うか、単なるガバ理論と思うかは読み手側の自由である。
映画における活躍[]
・ジュラシック・ワールド[]
インジェン社のセキュリティ部門幹部として登場。 人間の言うことを聞いて行動するラプトルの姿を見て度肝を抜かれた観客の気持ちを体現するかのように、ハイテンションの状態で銀幕に姿を現した。
見た目とセリフからして完全に悪役だと予想した通り、映画中盤ごろ脱走したインドミナス・レックスを捕獲すべく出撃したマスラニさんが不慮の死を遂げた後、彼の代理としてジュラシック・ワールドの全指揮権を掌握。 表向きは騒動の鎮圧、でも実際は恐竜を兵器化した際のデータを得るために好き放題やり始めた。
まず手始めにインドミナス・レックスを討伐するという名目でラプトル4姉妹を派遣し、白い悪魔にスクワッドをぶつける。 それで勝った方を製品化(ただラプトル寄りではあった)するつもりでいたらしいが、ご対面した恐竜たちがまさかまさかの結託して襲撃するという事態に見舞われ、部下の大半を失うハメになる。
だがこれくらいはノーダメと言わんばかりに、命辛々逃げ出して来たオーウェン達の目の前に現れて、自身の思想をラノベの生徒会長のような雄弁さで語っていた最中、獲物を求めてやってきたデルタと遭遇。 何とか冷静さを保ちつつオーウェンの真似事をして彼女を宥めようとするが、そんな猿芝居が通用するはずもなく、最終的には腕ごと噛み砕かれてそのまま食後のデザートとされてしまった。
その他における活躍[]
1作しか出演作がないこともあってか、客演は少なめ。
LEGO (R) ジュラシック・ワールド[]
ジュラシック・ワールドシナリオに悪役として登場。
やっていることは映画と変わらないが、このゲームは登場する人物・恐竜含めて誰も死なないハートフルな世界観で構成されているため、彼もデルタには殺されることなくパーツを組み替えられただけで済んだ(何故か半魚人みたいな姿に成り果ててしまったが、命があるだけマシと言えるだろう)
Jurassic World™: ザ·ゲーム[]
各種イベントの対戦相手として登場。
その手持ちは自軍の生物よりもはるかに強いものが揃っているため、レベル100のミュウツーでレベル5のキャタピーを嬲り殺すみたいなクソガキパーティを引っ提げて戦いを挑んでくる。
メインシナリオにも度々登場し、プレイヤーに戦いをせがんでくるなど、とにかく戦闘狂であることは間違いないようだ。
ジュラシックワールド・エボリューション[]
ギャラリーの人物コラムとして名前だけ登場。トリビア[]
- 彼を演じたのは、映画「フルメタル・ジャケット」で微笑みデブを演じた「ヴィンセント・ドノフリオ」である。 映画ファンやニコ厨の方は映画館でホスキンスを見たとき「あっ、こいつハートマンにいじめられてたやつじゃん!」と思われたかもしれない。
- ジュラシック・ワールドにて飼育されている恐竜が全てメスであることを知らなかったようで、ラプトルに食われて死ぬ寸前、彼はデルタに対して「 Boy 」と呼んでいた。 (なお日本語では、その辺りの表現について忠実に翻訳されることはなかった)
ギャラリー[]
脚注[]