ジュラシック・パーク Wiki
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概要[]

Jurassic Park: Trespasserは、ジュラシック・パークシリーズを題材にしたゲームである。

1998年にWindows用にリリースされたPCゲームで、開発を「DreamWorks Interactive」発売を「エレクトロニック・アーツ」が担当している。

ゲームについて[]

90年代に発売されたPCゲーム黎明期における作品で、作中の時系列はロスト・ワールド/ジュラシック・パークからジュラシック・パークⅢの間となっている。

製作総指揮としてスティーヴン・スピルバーグが関わっており、リチャード・アッテンボロージョン・ハモンド役として続投するなど、ファン垂涎のキャスティングが目玉であった。 発売前はそれらの情報とともに「ロスト・ワールドの続編が、最新のデジタル技術を駆使して現世に爆誕! これは最早PCゲームの革命だ!!」などと大それた宣伝を打ち、ゲーマーやシリーズファンを大興奮させたとされている。

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発売前のスクショ。 これが製品版にあればどれだけよかったことか...

ところが実際に発売されたゲームは、劣悪な操作性と頻発するバグ、まるで一杯ひっかけたかのごとく千鳥足で動き回る恐竜たちなど、これを完成品として販売したのが信じられないレベルで凄惨な出来となっており、全世界のファンは大いなるガッカリ感に包まれたという。 そうした事情もあってか当ゲームはジュラシック・パークシリーズを題材にした作品の中で最も成功しなかった作品として認知されてしまい、大手ゲームレビューサイトで知られるIGNで10点満点中4.7点、GameSpotでは3.9点と半分以下の点数を付けられた。 挙げ句の果てにはとある国で実施された「史上最低なゲームを決めるアワード」に名を連ねてしまい、あろうことか大賞までもぎ取ってしまう憂き目にもあっている。

この凄まじいまでの負の偉業は、20年以上経とうとしている現在においても覆っていないため、当時のファンやゲーマーをいかに落胆させたかが分かる証左となっている。

あらすじ[]

物語はロスト・ワールド/ジュラシック・パークの物語が終わってしばらく経ったあと、サイトBへと向かう一機の飛行機が、トラブルによって墜落してしまった。

その事故から辛くも生還したアンという名の女性は、血に飢えた恐竜たちが蔓延る島への脱出を余儀なくされる。 果たして彼女は無事に島から脱出することができるのだろうか?

ゲームシステム[]

本ゲームのジャンルはアクション・アドベンチャーであり、プレイヤーはCodやバトルフィールドなどでお馴染みのFPS視点を駆使して主人公を操作。 島を探索したり仕掛けの謎を解いたり時には恐竜と戦ったりすることが主な目的となる。

昨今流行りの一人称ゲームと本作の相違点は、自機が腕一本で構成されていることである。 これだけ聞いていると意味がサッパリ分からないと思われるが、このゲームでは主人公の腕を操作して、アイテムを取ったり銃を撃ったりすることができる。 これの操作が上手く出来なければマトモにゲームをすること事態が難しいのだが、悲しいことにこれの操作性が凄まじく悪いせいで上達すること事態が大変困難である。

本作の評価を著しく下げている点が自機の操作性であり、海外のレビューサイトにおいても「このコンニャクみたいにダッルダルな腕、もう少し何とかならんかったのか!」と言った声が数多く上がった。 一方で相手である恐竜も、グラフィック自体は当時における最高品質の代物であったが、プログラミングされたA.I.が凄まじく飲兵衛だったことが災いして、足元がおぼつかず何度も転んだり、直立不動のまま突然地面に倒れこんだり、急にブラキオサウルスがぴょんぴょん跳びはねたりするトンデモ仕様となってしまった。

このようにダメな点が目立つ作品ではあるものの、前述した通りリチャード・アッテンボローをわざわざ起用したり、90年代当時のゲームにしてはマップが広大で捜索できる建屋も多いなど探索できる範囲がとても広く、一部のエリアではファンがニヤリとできる要素が散りばめられていたりと、ファンの期待に答えようとした良い点もわずかながら存在する。 また、このゲームは物理エンジンを本格採用した最初期のゲームとして知られている。演算自体はCPUベースのため表現自体簡素なものだが、木箱を使った逃走ルートの即製や崩壊トラップなどは同時期のゲームでは実装できない内容であったため、技術的な挑戦を高く評価するレビュアーやプレイヤーがいたことも事実である。

とはいえ結果はご覧の有様。 志はあれどソフトウェアの完成度という根本的な面で砕け散ったというのが本作の顛末である。あえて総評するならば良く言えば意欲作、悪く言えば向こう見ずと言えるかもしれない。

登場人物[]

  • アン(CV:ミニー・ドライヴァー)

本作の主人公。 シリーズのキャラとしては珍しい、全く現地に行くつもりがなかったにも関わらず、島へと迷い込むハメになったかわいそうな人。

ダイナマイト級のデカパイがトレードマークで、ハート型のタトゥーが彫られている。 [1]

本人は登場しないが、島を捜索していると声が聞こえてくる。幻聴か何かで?

これらの人物は全員、名前のみの登場。

登場する恐竜[]

本作の敵役。

とにかく色んなところに出てきてはプレイヤーに襲いかかってくるため、当ゲームにおける最もポピュラーなザコ敵だがそれと同時にステージボスも務めている。[2]

映画では猛威を振るった最強の肉食獣だが、今作では一部の個体を除いてプレイヤーに襲いかかる事はない。

もし目の前に現れたとしても全く見向きもしないため、シリーズで最も安全な(?)ティラノサウルスといえる。

ティラノサウルスのもやしバージョン。

こちらは腰抜けのティラノとは違い、プレイヤーを見つけると襲い掛かってくるため、早急に始末してやろう。

島を群れで動き回っている。 プレイヤーに対して害をなす事はない。

島を歩き回っている雑踏その1。

島を歩き回っている雑踏その2。

島を歩き回っている雑踏その3。

プロデューサーかく語りき[]

アメリカの人気Youtuber「ジェームズ・ロルフ」(通称AVGN)が、自身のチャンネルにて当ゲームを紹介した際、ゲームの制作プロデューサーを担当していた「シェーマス・ブラックリー」がゲスト出演し、開発時の裏話を語ってくれた。[3]

彼の証言によると、当時ゲーム開発に携わっていたスタッフはゲームを作るノウハウがほとんどなく、制作は遅々として進まなかった。 あれよあれよと言わんうちに納期が近づいてしまったが、その時点でゲームはデバックどころか完成すらしておらず、とても製品として売れる状態ではなかったが、納期をズラすわけにもいかなかったため未完成品のまま発売してしまった。その結果、劣悪な操作性と凄まじく酷いA.I.、そしてバグまみれのゲームとして不評を買う結果となってしまったらしい。

ただ制作に関わったスピルバーグやアッテンボローは彼らに対して非常に懇意に接してくれたらしく、当時ゲームがまだ子供の遊び程度にしか見られていなかった時代において、気遣ってくれたことがとても嬉しかったと彼は回想している。

余談[]

  • このゲームにはファンが制作したMODが数多く存在し、それらをまとめた専用サイトが現在も運営されている。
    • 前述のシェーマス・ブラックリー氏も、この存在は知っているらしく「今もなお数多くの方が、様々なMODを作ってくれて感謝している」と述べている。

ギャラリー[]

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出典[]

  1. このタトゥーが事実上の体力ゲージだったりする。
  2. ユタラプトル説もあるらしいが、詳細は不明。
  3. https://www.youtube.com/watch?v=15pi8vrUx9c

関連項目[]

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